会食をするメリットは?手土産の選び方と渡すときのマナー

2019年12月31日

社会人になると、取引先の方と会食をする機会があるかもしれません。

会食はお互いのビジネスをよりよいものにするために欠かせないことなので、恥ずかしい思いをしないようにマナーを身に付けておきたいですね。

会食をする際は手土産を持って行きますが、どのようなものを持っていったらよいでしょうか。

今回は、取引先の方と会食をする際のマナーや、手土産の選び方・渡し方についてもお話しします。

会食は緊張する?実はこんなメリットがある!

会食は「緊張する」「失敗を恐れる」など、マイナスなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

ネガティブな印象を抱えたまま取引先の方と会食をすることになれば、手土産を渡す手も震えてしまいそうですね。

しかし、しっかりとマナーを覚えてしまえば「チャンス」だと思えるようになります。

こちらでは、会食をすることで得られるメリットについてお話しましょう。

・取引先とよい人間関係を築ける

人は食事をしながら話すとリラックス状態になるといいます。

今まで、プライベートな会話をしたことがない取引先の方のことを知ることができるチャンスかもしれません。

・取引先の方が年上である場合、人生に役立つようなお話が聞ける

年上の方と会食をする場合、ビジネスシーンやプライベートで役立つお話をしてくれるかもしれません。

・柔軟な対応ができるようになる

会食は、取引先の方が望むことをイメージしたり、行動を先読みしたりしなければなりません。

要望を先読みして行動することを何度も心がけていると、自然に柔軟な対応ができるようになるでしょう。

・普段はなかなか行けないお店に行ける

会食に使われるお店を選ぶ際は、敷居の高いところにすることもありますよね。

普段、自分では行かないようなお店の料理が食べられることもメリットになるでしょう。

食事のマナーだけではない!会食前に気を付けたいこと

会食をすることのメリットが分かったら、会食前や会食中に気を付けたいことについて見ていきましょう。

食事中のマナーも大事ですが、接待のマナーも忘れてはいけませんので、どんなところに気を付けたらいいかお伝えします。

・相手の好みを事前にリサーチ

相手がどのような食べものが好みなのかを事前に調べ、お店を決めます。

和食の場合、寿司・天ぷらなどさまざまなので、どのようなものが好きなのかを聞き出しておきます。

お店を選ぶときは、静かに会話ができるよう個室があるところや、取引先の方が帰るのに便利なところにします。

・二次会のお店選び

会食が終わった後は二次会に行くかもしれません。

セッティングが必要であるかどうかは、上司に確認してみましょう。

・相手よりも早く来ること

会食を行う日は、取引先の方よりも早くお店に到着する必要があります。

先に到着しておく理由は、1つは会計のタイミングはいつくらいがいいのかを打ち合わせしておくためで、もう1つは手土産を預かってもらうためです。

会食中も気を抜かない!気配りを忘れずに

次に、会食中に気を付けたいことを確認してみましょう。

・飲みものの進み具合を見ておく

人によって飲みものを飲むペースは異なるので、取引先の方のグラスが空になっていないか目配せしておきます。

飲みものだけでなく、食事は足りているかも気にかけてください。

・お話が途切れないように気配りをする

食事が取引先の方のお口に合うかも大事なことかもしれませんが、その場の雰囲気がよくなければ、理想的な会食とはいえません。

取引先の方の趣味や好きなことなどを事前に調べておき、そのことについて多少勉強しておくと会話が弾みます。

それから、こちらから話題を振ったことで取引先の方がお話を始めたら、聞き役に徹しつつ質問を投げかけます。

自分の話に耳を傾けてくれる方に好意を抱くというのが人間の心理なので、自分のことを話すのは控え、相手が話しやすくなるような状況をつくることに徹します。

また、どのような料理を食べるのかによってマナーは異なるので、お店が決まったら一度そこに足を運び、出てくる料理のマナーを予習しておくといいでしょう。

次は、手土産のマナーについてお伝えします。

会食に手土産は必要!選ぶ際のポイント

会食が終わったら、手土産を渡して取引先の方をお見送りしますが、手土産を選ぶときにもいくつか注意したいポイントがあるので、ご紹介しましょう。

・手土産を購入するお店選び

取引先があるエリア周辺のお店で手土産を購入すると「食べたことがある」ということになりかねません。

また、会食するお店の近くで購入するのも慌てて来たようにとらえられることもあります。

必ず、事前に違うエリアで購入するようにしてください。

・日持ちするもの

その場で手土産を食べる取引先の方は少なく、持ち帰って家族と食べたり、日を改めて食べたりすることが多いので、できる限り日持ちするものを選びましょう。

これらのことを考慮し、もらった相手が喜ぶようなものをチョイスできたらいいですね。

続いて、手土産を渡す際のマナーを見てみましょう。

手土産を渡そう!その際のマナーは?

会食後は手土産を渡してお見送りをしますが、まずは正しいマナーをお伝えしましょう。

①紙袋や風呂敷から品ものを取り出し、正面を自分の方に向けて品ものに粗相はないか、包んでいる紙袋がやぶれていないかをチェックします。

②時計回りに90度回し、さらに同じ方向に90度回して正面を取引先の方に向けて渡します。

紙袋は自分で持ち帰ることが基本ではありますが、箱のままで渡されると持ち帰るのに困ることもあるので、置いてきたほうが喜ばれることが多いです。

本来のマナーでは紙袋から品ものを取り出して渡すのが正しいですが、ビジネスシーンでは急いでいることもあるので、紙袋のまま渡すこともあります。

①紙袋の持ち手に片手を、もう片ほうの手は紙袋の底に添えます。

②「紙袋のまま失礼いたします」と一言添えて、取引先の方に渡します。

一言添えることで「本来、そのまま渡すのはマナー違反だと知っている」ということが伝わるでしょう。

手土産を渡すときの言葉のマナー「つまらないものですが」は使っていい?

「つまらないものですが」という言葉を添えて手土産を渡す方もいるかと思いますが、これは使ってもよいのでしょうか。

「つまらないもの」という言葉をそのままの意味で考えるとあまりよいとはいえませんが、手土産を渡す際に使われるときは謙虚な表現です。

手土産を渡すときの「つまらないもの」は、もの自体を謙遜する意味として使われると思われがちですが、正しくは「立派なあなたを目の前にするとつまらないものに見える」という意味なのです。

そのため、ものを低く見るのではなく、相手をたてるために使用される表現なので堂々と使用してください。

しかし、「つまらないもの」の本当の意味を知らない方はよい気はしませんので、次のような言葉を添えてみてはいかがでしょうか。

・こころばかりですが

こちらは、「このような品もので気持ちを表すとなれば、到底足りませんが」という意味です。

・気にいってくれると嬉しいのですが、ささやかですが

「つまらないもの」の意味をご存知ない方は「つまらないものならいらない」と思うかもしれません。

その場合は、このようにストレートに伝えるのもよいですね。

会食後のお見送りも正しいマナーを心がけましょう。

会食後の手土産の選び方や渡し方を覚えよう!

取引先の方と会食することになった際は、相手の方がどんな料理が好きなのかを事前に調べておきましょう。

手土産を選ぶ際は、取引先の近くのお店を選んでしまうと「前に食べたことがある」ということもあるので控えてください。

手土産の渡し方もお伝えしましたが、ビジネスシーンの場合は臨機応援に対応しましょう。