「じっくり丁寧に」が大切!子供に教えたい食事マナーとは?
2019年12月31日食事マナーは、大人だけでなく子供にとっても重要です。
きちんと子供に教えておいてあげないと、大きくなった際に食事マナーが分からず、人前で恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。
そこで今回は、子供に教えてあげたい食事マナーについてご説明していきます。
目次
子供の食事マナーは離乳食から!?
子供の食事マナーは、年齢が小さいうちから教えることが大切です。
できれば、離乳食を始めた頃から少しずつ教えていくのが望ましいでしょう。
離乳食は一般的に5、6か月頃からと言われていますが、個人差もあるため、子供の様子を見て時期を判断するようにしてください。
まず、子供に教えたい食事マナーとして、挨拶があります。
両手を合わせてお辞儀をすることを、ゆっくりとした動作で教えましょう。
「いただきます」「ごちそうさまでした」と、言葉も一緒に教えておくと良いです。
また、小さな子供はできたりできなかったりを繰り返すものです。
できない日があっても、焦らずに何度も教えていきましょう。
できないからといって怒ってしまっては、子供にとって食事自体が「辛いもの」として認識されてしまうことも考えられるため注意してください。
同年代の子供と食事をする機会などもあるかと思いますが、他の子と「できる・できない」と比べないことも大切です。
外食にも役立つ食事前の手洗いマナー
子供が少し歩けるようになってきたら、食事前に手を洗うマナーを教えましょう。
水に対して興味が出てくる子供もいるため、そのタイミングに合わせて食事前のマナーとして教えてあげるのも良いです。
また、足元がまだ不安定な子供もいるため、慣れないうちは大人が抱っこしてあげたり、支えてあげたりしながら手を洗ってあげてください。
小さな子供は、興味で汚れたものを触ることも多いため、しっかりと洗って汚れを落としましょう。
また、ハンドソープなどを使う場合は、どのくらいの量を使うか、子供の目で分かるように教えてあげるのも良いです。
あまり多くを手につけすぎると、すすぎ残しがあった場合に肌荒れをしてしまう子供もいます。
手を洗う際は、「洗う」だけでなく、「すすぐ」の大切さも教えてあげてください。
食事前に手を洗うマナーは、普段教えていないと、家族以外の方と食事をする際などに忘れてしまうこともあります。
小さな子供であっても、「食事前に手を洗わないのはマナーが悪い」と思う場合もあるため、注意しましょう。
挨拶マナーは意味も教えて!子供が食事に感謝できる環境も大切
先述した通り、大切な食事マナーの一つとして挨拶があります。
言葉が何となく話せるようになったら、「いただきます」「ごちそうまさでした」の挨拶を食事マナーとして改めて教えてあげてください。
また、これらの挨拶には、どのような意味があるのかを教えてあげることも大切です。
「いただきます」は、野菜を作ってくれた生産者に対する感謝の意味があることを教えましょう。
肉や魚を食べる際は、生き物の命を頂くことへの感謝を忘れてはならないことも伝えてください。
「ごちそうさまでした」には、食事を作ってくれた方に対する感謝の意味があります。
子供が小さいうちは、これらの挨拶の意味を教えても、理解できないことがほとんどでしょう。
しかし、大きくなるにつれ、少しずつ意味が分かるようになってくるはずです。
それから、家庭菜園などで野菜を一緒に作ってみるのもおすすめです。
食物を育てる大変さを理解していくうちに、生産者への感謝の意味が分かるきっかけになるかもしれません。
また、食事を作るお手伝いをさせて、作る方への感謝の気持ちを理解させるのも良いでしょう。
このように、食事マナーを教えることは、食育にも繋がることと言えますね。
子供を食事に集中させるのは至難の技!?短い時間から始めよう
大人に比べて、子供は集中力が低いと言えます。
そのため、食事の際に飽きてしまい、ついイスから降りてしまったり、フラフラと出歩いてしまったりすることも多いです。
このような行動は仕方がない部分もありますが、子供であってもできれば食事の際は静かに座っていられるほうが、マナーとしてはふさわしいでしょう。
しかし、だからと言って、教えてからすぐにそれを理解し、食事の際に静かに座っていられる子供は少ないです。
そのため、まずは家で時間をかけて教えてあげることが大切です。
その際、子供の集中力を妨げるようなものは、できるだけ近くに置かないようにしましょう。
テレビがついていたり、おもちゃなどが近くにある中で食事に集中することは、大人であっても難しいものです。
初めは数分のみなど、食事の時間すべてに集中できなくても良いでしょう。
慣れてくると、次第に長時間食事に集中できるようになってきます。
子供がマナー違反と知らないことも!食事の姿勢は声掛けが大切
子供が食事をする際は、良い姿勢でいることも大切です。
背中が曲がっていたりすると、食べ物を消化しづらくなってしまうなど、子供の身体にとってもあまり良い影響を与えません。
また、肘をテーブルについて食事をすることはマナー違反とも言えるため、見かけた際はその都度注意してあげてください。
ただし、子供はマナー違反と知らずにしている行為もあるため、頭ごなしに怒るようなことは避けましょう。
そして、食事以外の際の姿勢もよく見てあげることが重要です。
勉強中など、子供が何かに集中している際は、特に姿勢が悪くなっていることがあります。
それから意外な盲点として、食事の際に使っているテーブルやイスの高さが子供に合っておらず、姿勢が悪くなっていることもあります。
子供の成長は早いため、少し前まで高さが合っていたイスやテーブルが合わなくなっていることも珍しくありません。
そのような場合には、クッションなどをイスに敷いて子供の高さに合わせてあげましょう。
子供だけじゃない!大人もしてしまいがちな食事マナー違反
楽しい話をしながら食事をすることは、大人はもちろん子供にとっても良いことです。
しかし、あまり大きな声で話しながら食事をする行為は、特に外食の際にマナー違反となりがちです。
笑い声などの音量も、食事中であることを意識して抑えるよう子供に教えてあげてください。
また、クチャクチャと音を立てながら食事をするのもマナー違反です。
口の中の食べ物が見えてしまうような行為にも注意しましょう。
これらの原因として、食事の際に口を閉じていない可能性が考えられます。
口を開けて食事をするのが癖になってしまっている子供もいるため、気がついたらその都度教えてあげるようにしてください。
それから、大人でもしてしまいがちなのが、お茶碗を置いたまま食事をする行為です。
「お茶碗を持って食事をするのが面倒」という方もいるようですが、マナーとしてはそれが望ましいです。
子供の場合は、まだ手が小さいなどの理由から、うまくお茶碗が持てないこともあるでしょう。
そのような場合は、お茶碗は置いたままで手を添えるだけでも問題ありません。
子供の食事マナーはクセがつく前に教えよう
これまでに述べたように、食事マナーは子供が小さいうちから少しずつ教えていくことが大切です。
大きくなってから教えようとしても、クセになってなかなか治らないこともあるため注意しましょう。
また、子供に食事マナーを教えるには根気が必要です。
大人に比べて理解力もまだ乏しいため、焦らずに子供のペースに合わせて教えてあげるようにしてください。