日本食の食事のマナーは?箸の持ち方やおしぼりの使い方も!
2019年12月19日社会人になれば、結婚式などに招待されることや、上司・取引先と食事をする機会が増えますが、そのときのために正しいマナーを身に付けておきたいものですね。
今回、こちらの記事では、日本食をいただく際のマナーをご紹介しますのでこの機会に覚えておきましょう。
また、ほかにもおしぼりの使い方や箸の正しい持ち方についてもお伝えするので、是非参考になさってください。
目次
日本食の基本!食事を正しく並べよう!
食事のマナーの前に、並べ方を知っておきましょう。
日本食は、ご飯に汁物と主菜・副菜・副副菜の一汁三菜が基本となっていて、理想的といわれている食卓です。
それぞれがどんなものであるかと、その並べ方は以下のようになっています。
主食:白米や炊き込みご飯などです。
一汁:お味噌汁やお吸いものなどの汁物です。
主菜:蒸し料理・揚げ料理・焼き魚などをいい、メインになるおかずです。
副菜:煮物・和え物などで、小鉢に盛り付けるものが多いです。
肉じゃがや筑前煮などがこちらです。
副副菜:おひたしや和え物などで、副菜と似ているようにも思えますね。
副副菜は、ホウレンソウの胡麻和えなど小皿に盛るようなものをいいます。
続いて、それぞれの並べ方を見てみましょう。
主食:向かって左側
一汁:ご飯の隣で、向かって右側
主菜:お味噌汁など一汁の上
副菜:ご飯など主食の上
副副菜:主菜・一汁・主菜・副菜のちょうど真ん中あたり
日本食で欠かせない箸!正しく使おう!
日本食をいただくときは食事のマナーだけでなく、基本的である箸の持ち方も大事です。
こちらでは、正しい箸の持ち方をご説明しますので、「自信がない」という方は、是非この機会に正してみてください。
まず、1本の箸を人差指と中指の間に置き、落ちてこないように親指で支えるようにします。
よく「鉛筆と同じように持つ」といわれていますが、鉛筆を持つときはもっと力が加わります。
次に、もう1本の箸も手に添えてみましょう。
親指の付け根で箸を挟み、薬指の第一関節あたりを通して乗せますが、実際に箸を使うときは、親指で箸をしっかりと挟みます。
ちなみに、箸頭から3分の1程度が親指の付け根から出ているくらいがきれいに見えるでしょう。
箸を動かすときは、中指と人差し指使って上の箸を動かし、下の箸は動かさず補助として使います。
箸を動かしたときに、2本の箸が動いてしまわないようにしましょう。
食事の前に手を拭こう!おしぼりを使うときのマナー
日本食をいただく前はおしぼりで手を拭きますが、これにもマナーがあるのでお伝えします。
先に注意したい点は、手以外を拭かないということです。
男性に多くみられるのが、おしぼりで顔や首なども拭くというものですが、これはマナー違反となるので「くせになってしまっている」という方は気を付けてください。
おしぼりの正しい使い方は、次のとおりです。
①おしぼりを右手で取ったのち、左手に持ち変えます。
②左右の手を拭きましょう。
③拭き終わったらたたんで置きますが、このとき、手を拭いた面を内側にして行いましょう。
食事をしている最中に口のまわりを拭きたくなるかもしれませんが、そのときは「懐紙」というものを使用します。
懐紙は和紙で作られたもので、口のまわりを拭いたり、手の上に添えて食べる際に使用したりします。
ほかにも、魚を食べた際に見付かる小骨や、果物などをいただいた際に出てくる種などを置くのにも懐紙を使用します。
おしぼりは手のみを拭き、懐紙は口を拭くということを覚えておきましょう。
日本食を食べる!お椀の蓋はどうしたらいい?
箸の持ち方やおしぼりの使い方などが分かったところで、いよいよ食事の際のマナーをお伝えします。
日本食をいただく際の基本は、お椀や小鉢などは手で持ちますが、平皿に乗っているものは手で持たずにそのままいただくのがマナーです。
それから、一汁のお椀の上に蓋が付いていることが多いですが、蓋を取るときもマナーがあります。
①左手をお椀に添えて、右手で蓋を持ち上げ半月を描くように開けます。
②外した蓋は左手の上に乗せ、一汁が右にある場合は右奥に、左にある場合は左奥に置きましょう。
半月を描くように蓋を開けたり、裏返して置いたりする理由は、蓋に付いている水滴が落ちてこないようにするためです。
食べ終わった後は、蓋をかぶせるのがマナーですが、かぶせるときに斜めにずらしてしまうと、お椀と蓋がうまくかみ合わず壊れてしまうことがあります。
そのため、お椀のふちと蓋のふちをしっかり合わせるようにしてください。
一汁に限らず、副菜などの煮物にも蓋が付いていることがありますが、どれも同じ動作で開けましょう。
蓋を開けるタイミングについては、美味しそうな料理が並んでいるとすぐに開けたくなりますが、自分よりも目上の方が先に開けるのがマナーとなっているので気を付けましょう。
日本食を食べる際の食事のマナー!天ぷらと刺身は?
ここからは、日本食別に食事のマナーをお伝えします。
最初に天ぷらについてです。
天ぷらは、盛り付け方が淡泊なものが手前で、味の濃いものが後ろになっていますが、好きなものを探していただくのではなく、手前にある天ぷらからいただきましょう。
また、天ぷらと一緒に出てくるものとして、天つゆがあります。
天つゆを使うときは、天つゆのお皿を持って天ぷらを浸していただきますが、一口で食べられないものは箸で切ってから口に運びましょう。
しかし、イカの天ぷらのように箸で切ることが難しいものは、天つゆの皿を持ち、最後まで食べきってください。
続いて、刺身を見ていきましょう。
刺身も天ぷらと同じく、味の淡泊なものからいただきます。
例えば、白身魚・赤身魚・貝類があった場合「白身魚→貝類→赤身魚」の順番で食べましょう。
刺身にわさびを付ける際は、醤油にわさびを溶かすのではなく、わさびを乗せてから刺身を持ち、醤油を軽く付けていただきます。
このとき、醤油が垂れてしまわないように、小皿を持って食べるといいですね。
串ものと酢のものの食べ方のマナー
続いて、串ものと酢のものをいただく際のマナーをお伝えします。
最初に、串ものです。
串ものに関しては、歯を使って串から外していただくのではなく、皿の上で口に運ぶ分だけ外すのがマナーです。
串ものは、冷めてしまうと串から外しにくくなりますので、料理が出てきたら温かいうちに外していただきましょう。
串から食べものが外しにくいときは、串をくるくると回しながら外しても大丈夫です。
続いて、酢のものを見ていきましょう。
酢のものは、最初にお話しした一汁三菜でいうと副副菜に分けられ、ほかの料理に比べて量が少ないので一口でも食べ終えてしまいそうですが、2~3口でいただくようにすると上品ですね。
酢のものの上に酢味噌などがかけられている場合は混ぜたくなるかもしれませんが、かけてもらった状態のままいただくのがマナーです。
日本食の料理はほかにもたくさん種類があり、それによって食事のマナーは異なるので、少しずつ覚えていきたいですね。
日本食を正しいマナーで食べよう
こちらの記事では、一汁三菜がどういったもので、どのように並んでいるのかということや、おしぼりの使い方と箸の持ち方もお伝えしました。
また、日本食の一部である、天ぷら・刺身・串もの・酢のものをいただく際のマナーもお話ししたので、実践してみてください。
正しいマナーで食事を楽しみましょう。