社会人はビジネスメールで失敗しない!メールマナーを知ろう
2020年01月01日社会人はビジネスシーンで、メールのやり取りは必要不可欠なものです。
メールは相手の顔も声も見えない文面でのやり取りになるため、失礼のないようマナーを守ったメールを送る必要があります。
そこで今回は、ビジネスメールで失敗しないための、正しいメールの作成方法や送り方をご紹介していきます。
ビジネスメールのマナーを守り、基本的なメール作成をマスターしましょう。
目次
社会人はビジネスメールのマナーが大事!「To」「CC」「BCC」を使い分ける
社会人はビジネスメールのマナーを押さえ、相手に失礼のないようメールを作成しなければなりません。
それには、まず「To」「CC」「BCC」の使い分けをマスターしましょう。
普段メールをする人は目にする機会が多いこれらは、送信先のアドレスにつけるものです。
それぞれの役割を見ていきましょう。
・To
Toは直接メールの用件を伝えたいメインの相手につけるものです。
メールを送る相手が複数いる場合でも、全員にToをつけて送信可能です。
受信した相手は「自分に用事がある」と解釈するため、大事な用件は必ずToをつけて送りましょう。
・CC
用件を複数人で共有したい時に使用します。
CCでメールを送ると、受信者は他の受信者のアドレスも確認できてしまいます。
情報漏洩にならないよう、同じ部署内などで共有したい情報などの際に利用しましょう。
・BCC
多くの人と情報を共有したい場合に使用します。
前述の2つとは違い、ToとCCの受信者はBCCの受信者を確認できないようになっています。
そのため、複数人にメールをしたい場合で、特定の送信先を隠してメールを送ることが可能です。
ビジネスメールで「件名」を書く際のポイントは?
社会人はビジネスメールの基本的なマナーを頭に入れて、メールを作成する必要があります。
ここではメール作成でとても大事な「件名」について考えていきましょう。
件名とはメールの題名のようなもので、受信者の目に最初に触れる「メールの顔」です。
そのため、必ず読んでもらえるよう、具体的なポイントを踏まえた件名にすることが大切です。
以下で具体的なおすすめの例をご紹介しましょう。
・日付を入れる
例:◯月◯日合同会議の時間変更のお知らせ
・具体的な名称を入れる
例:◯◯◯イベント開催のお知らせ
・用件が複数ある場合
例:合同会議変更の資料+打合せ時間について
・はっきりした意図がある場合
例:お見積もりのご確認のお願い(◯月◯日付け)
・【】を利用して緊急性を出す
例:【重要】◯月◯日合同会議の時間変更のお知らせ
以上のように、具体的な用件を書くと相手の目に留まりやすくなります。
件名は20文字以内を目安に収めると、末尾が切れてしまうことがないためおすすめですよ。
社会人のビジネスメールのマナー!「宛名」は忘れずに入れる
社会人のビジネスメールで、マナーとして忘れてはいけないのが「宛名」を書くことです。
送信したメールの1行目に、宛名として「会社名」や「名前」を書くことで、迷惑メールではないという証になります。
また、間違いメールと混同されることもなくなります。
以下で宛名に入れる一般的な情報をご紹介します。
【宛名として書く情報】
・会社(団体)名
・部署名
・役職名
・名前
・敬称
以上を書くことが基本的なマナーとされています。
ここで宛名の例を見ていきましょう。
【宛名の例】
・○○株式会社 △△部 部長 田中 様
「山口部長様」などと、役職と敬称を重ねて書くことはマナー違反のため注意してください。
「山口部長」と書いた場合は「様」は省き、「部長」と書いた場合は「山口様」と続くのが正しい書き方です。
また、CCなどで複数人にメールを送る場合の宛名の書き方は以下の通りです。
【団体宛の例】
・○○株式会社御中
または
・○○株式会社 △△部御中
【複数人に送る例】
・○○株式会社 山口様、吉田様、林様
上記のように名前を入れる場合は、必ず役職順に書くようにしましょう。
マナー違反に注意!「メール本文」は構成を頭に入れておこう
社会人がビジネスメールを送る際は、メール本文の「構成」を頭に入れておくことをおすすめします。
ビジネスメールは、「あいさつ文・本文・結びの言葉」の3つで成り立っています。
この構成を無視したメールを送ると、マナー違反となってしまうため注意が必要です。
では、順番に内容を見ていきましょう。
①あいさつ文
まず、最初にあいさつ文を書くのが基本ですが、その時に自己紹介も忘れずに付け加えます。
よく使われる基本的なものは以下を参考にしてください。
【基本のあいさつ文】
お世話になっております。
○○株式会社の△△部の○○です。
メールは簡潔に用件を伝える媒体なので、手紙のような時候のあいさつは必要ありません。
②本文
あいさつ文の次にくるのが、用件を伝える本文です。
件名で伝えたことを、具体的に分かりやすく書く必要があります。
いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように・いくらで(これを5W2Hと呼びます)を意識して、簡潔に伝えていきます。
ポイントを押さえ、箇条書きで伝えるのも良いでしょう。
③結びの言葉
最後は結びの言葉で締めくくります。
一般的には「どうぞよろしくお願いいたします」などで締めくくることが多いようです。
もし返事が欲しい場合には、「ご多忙のところ恐縮ですが、ご返事いただければ幸いです」などで、締めの言葉としましょう。
メールの最後は、自分の署名を忘れずに書いてくださいね。
社会人のマナー!ビジネスメール送信時に注意すること
社会人は正しいビジネスメールを送ることがマナーとされています。
相手に失礼にならないよう、メールの送信時は十分に注意しなければなりません。
ここで、ビジネスメールで注意したいポイントをいくつかご紹介しましょう。
●添付ファイル
メールで添付ファイルを送る場合、容量が大きいと受信側に負担がかかります。
事前にZIPで圧縮してから送る配慮が必要です。
また、10MBを超えるファイルは圧縮できないため、大容量転送サービスなどの利用をおすすめします。
●ウイルスチェック
添付ファイルにウイルスが感染していた場合、自社でだけでなく、相手の会社全体にも影響を及ぼす心配があります。
必ず送信前にウイルスチェックを行いましょう。
●文面のチェック
メールの内容を再度確認し、宛先や件名に間違いがないか確認する習慣をつけましょう。
本文はわかりやすい文章であるか、またCCやBCCをつけ間違えていないかなど、最終確認をします。
社会人なら知っておこう!ビジネスメールのマナー違反
ビジネスメールで特に注意したいのが、間違った文法や、間違った言葉選びです。
正しくない言葉を使うのは、社会人としてあり得ません。
ここでは、よく間違いがちな文法を一部ご紹介していきましょう。
・「ご苦労様です」
「ご苦労様」は、目上の人が目下の人に対して使う言葉です。
そのため、社外の人や目上の人に使うのはマナー違反なので注意してください。
・「了解しました」
分かりましたと同じ意味を持つ「了解しました」は、丁寧語にあたるため、尊敬語ではありません。
社外の人や目上の人に使う場合は「承知しました」「かしこまりました」などを選びましょう。
・「お体ご自愛ください」
相手の体調を心配する良い言葉の印象が強いですが、「自」=体「愛」=大事にする、という意味になるため、実は二重言葉となってしまいます。
正しくは「どうぞご自愛ください」となるため、覚えておきましょう。
・「御社」
「御社」と「貴社」の使い分けに悩む人が多いですが、一般的に御社は口語で使う言葉です。
そのため、メールで使う際は貴社が正しいとされています。
間違えないように頭に入れておきましょう。
メールのマナーは意外に多い!しっかりと頭に入れておこう
今回はビジネスメールの作成・送信時に注意することをまとめてご紹介してきました。
目を通すと分かるように、ビジネスメールのマナーはとても多いですね。
そして社会人なら、マナーを守ったメールを送ることが当然と思われています。
社会に出るとメールを送る機会が増えるため、しっかりと頭に入れておき、マナーを守ったビジネスメールを送るようにしましょう。