作品をより堪能したい方必見!美術館へ行く時の服装マナー
2020年01月14日美術館へ行く時には、服装のマナーに配慮することが大切です。
それを怠ってしまうと、落ち着いて作品を鑑賞できなかったり、場合によっては周囲に迷惑をかけたりすることも考えられます。
そこで今回は、美術館をより堪能するためにも心掛けたい、服装のマナーについてご説明していきます。
目次
美術館での服装は色や露出に注意!羽織もの持参も大切なマナー
美術館は、非日常的で落ち着いた空間と言えます。
そのため、服装もそれに合ったものを選ぶことが大切です。
例えば、服装の色は、ベージュなど落ち着きのあるものを選ぶと良いです。
控えめな色の服装であれば、美術館に展示されている作品の美しさも邪魔しません。
また、大人として露出の高い服装を控えることもマナーです。
襟周りが開きすぎていないか、スカートの丈が短すぎではないかなど、美術館へ行く前に確認しておきましょう。
真っすぐ立っている時は気にならなくても、かがんだり背伸びしたりすると露出の範囲が広がる服装もあるため、注意してください。
それから、美術館ではジャケットなどの羽織ものを持参することも大切です。
美術館は、展示されている作品の状態を保つため、室温が低めに設定されていることが多いです。
羽織ものを持参していないと、寒くて作品の鑑賞に集中できなくなってしまうことも考えられます。
また、もし寒いと感じても、美術館側に「室温の設定を高くしてください」と依頼するのは、マナーの面から見ても望ましくないため控えましょう。
美術館へ行く時は靴選びにもマナーを持って
美術館では、なるべく物音を立てずに作品鑑賞を楽しむのもマナーです。
歩く時の音でさえ響いてしまうことも想定されるため、美術館へ行く時は靴にも注意するようにしてください。
例えば、女性の中にはヒールの高い靴を好む方も多いですよね。
ヒールの高い靴は、服装やスタイルを美しく見せる効果が期待できます。
しかし美術館では、それよりも歩く時の音が気になってしまうでしょう。
それだけでなく、ヒールの高い靴は疲れやすいため、長時間居ることの多い美術館ではふさわしくないと言えます。
そのため、美術館へ行く時はヒールの低いものを選ぶようにしてください。
ヒールのないフラットシューズであれば、なお良いでしょう。
また美術館では、カジュアルすぎる靴はふさわしくないため、フラットシューズの中でもスニーカーはマナーとして控えてください。
それから、美術館へ行く時は靴底の素材にも注意する必要があります。
できれば、素材がゴムなどの音が出にくいものを選ぶようにしましょう。
美術館では服装のワンポイントがマナー違反になることも
美術館へ行く時には、服装に合わせてアクセサリーやバッグを選ぶこともあるでしょう。
これらは服装のワンポイントになることが多く、コーディネートの重要アイテムとも言えます。
しかし、特に以下のような種類のものは音が出やすく、美術館へ行く時には身につけるのを控えたいアイテムです。
・ゆったりとしたデザインのアクセサリー
例えば、ネックレスであれば2連や3連は揺れて音が出やすいため、1連を選ぶのが望ましいです。
また、ピアスやイヤリングは耳からぶら下げるようなものも人気ですが、音が出やすい可能性もあるため注意が必要です。
・キーホルダーや鈴などがついたバッグ
これらがついているバッグだと、美術館を歩くたびに音が出て目立ちます。
音だけでなくピカピカと光るようなものも、美術館では周囲の目に触るため、控えるようにしてください。
できれば、これらはバッグから取り外しておくのがマナーです。
帽子は作品鑑賞の邪魔になる!?美術館ではかぶらないのがマナー
皆さんの中には、普段の服装で帽子をアクセントとして取り入れている方もいるのではないでしょうか。
例えばシンプルな服装であっても、帽子をかぶるだけで、おしゃれ度はグンと上がりますよね。
しかし、美術館へ行く時は帽子をかぶらないのがマナーと言われているのです。
その理由としては、主にこれらが挙げられます。
・つばが作品に触れてしまう可能性がある
作品の良さを堪能するために、美術館では近づいて鑑賞することがあります。
帽子は大きなつばがついているものが多く、それが作品に触れてしまう可能性も否定できません。
・周囲の視界や動きを邪魔してしまう
帽子をかぶっていると、後ろにいる方が作品を鑑賞しづらくなってしまいます。
「前の方がかぶっている帽子のせいで鑑賞できなかった」ということのないようにしてください。
また、ベレー帽などはつばが邪魔にならないイメージもありますが、それでも控えるのが美術館のマナーです。
どのような種類であっても、帽子をかぶっていることで視界は狭くなりやすく、周囲の方にぶつかる可能性もあります。
服装だけじゃない!美術館では目に見えない「香り」にもマナーを
美術館では、洋服や靴、帽子などの、目に見えるものだけにマナーが求められるわけではありません。
例えば、香水は目に見えないものですが、そのニオイがあまりにも強すぎると、周囲の方にとって迷惑となってしまいます。
ほのかに香る程度であれば許容範囲ですが、周囲が不快に思うほど強いものはマナー違反です。
「香りをまとうのもマナーの1つ」と考えている方もいますが、美術館ではそれが強すぎないか注意してください。
それから、香水だけでなく柔軟剤も香りが強い場合があります。
昨今の柔軟剤は香りの種類も多く、その日の気分で使い分けることができる優れものですよね。
しかし、柔軟剤を普段使っていると、その香りの強さは意外にも気づかないものです。
できれば、美術館へ行く服装を準備する時に、柔軟剤の香りが強すぎないかも確認しておくと良いでしょう。
また、寒い時期はハンドクリームをつける方もいますが、その香りにも注意してください。
美術館へ行く時は、つける量を調節するか、もしくは無香料を選ぶのがおすすめです。
持ち物にも要確認!服装以外で注意したい美術館のマナー
ここまでは、美術館へ行く時の服装に関するマナーについてご説明してきました。
しかし、美術館での大切なマナーは、これだけではありません。
そこで最後に、美術館へ行く時に注意したい服装以外のマナーについてご説明しましょう。
・作品が展示されている室内での飲食は控える
美術館では、作品が展示されている室内での飲食が認められていないことがほとんどです。
他に飲食可能な場所が設けられているため、作品の鑑賞を始める前に確認しておいてください。
・携帯電話をマナーモードに設定しておく
携帯電話の着信音が鳴ると周囲の迷惑になるため、マナーモードに設定しておきましょう。
心配な方は、携帯電話の電源を切っておくのも良いです。
・鑑賞中の作品に関する批判をしない
どのような作品にも人によって好みがあるものですが、だからと言ってそれを批判するような言動は慎みましょう。
もし、作品のファンがそれを聞いたら、きっと不快に思うはずです。
・メモには鉛筆を用意
展示されている作品に関して、メモを取ることが認められている美術館もあります。
そのような場合、展示されている作品を傷つける恐れのある、インク式のものやシャーペンなどは持参しないのがマナーです。
美術館へ行く時は、シンプルに鉛筆を持参しましょう。
また、消しゴムを使うと美術館の床を汚す恐れがあるため、持参しないほうが無難です。
美術作品に対する敬意をマナーで表現!
美術館へ行く時の服装は、「あまり目立たず品良く」を心掛けるのがマナーです。
鑑賞する立場として、すばらしい作品に対して服装で敬意を表すことも、重要なのではないでしょうか。
特に女性は、服の種類や小物などのアイテムも多いため、その中から美術館にふさわしいものを選ぶことが求められます。
自分だけでなく、皆が「この美術館に来て良かった」と思えるように、1人1人がマナーを持って作品を鑑賞することが大切です。