電車にリュックを背負ったまま乗車するのはマナー違反なの?

2020年01月02日

近年ファッションアイテムとしてもリュックは人気で、街中でも多くの人がリュックを背負っているのを目にします。

そんな人気のリュックが、電車の中での迷惑行為のひとつとされています。

なぜリュックが迷惑行為とされているのでしょうか。

その理由とともに、電車乗車時のリュックのマナーについてお話ししていきます。

人気のリュックが電車の中では迷惑物!?

ファッションアイテムとしても人気のリュックは、男女ともによく利用されています。

おしゃれなリュックからアウトドア向けのリュックまで、幅広いリュックがあります。

近年はビジネスマンの中にも、リュックを背負って通勤している人もいますよね。

リュックを背負うことで両手があくので、動きやすさも選ばれる理由のひとつでしょう。

そんなリュックが近年、電車の中での「迷惑物」として扱われているようなのです。

日本民営鉄道協会が実施した「駅と電車内の迷惑行為」についてのアンケート調査でも、「リュックなどの荷物の持ち方や置き方が迷惑」という意見がとても多かったそうです。

持ち方によっては「マナーが悪い」と周囲に思われてしまうこともあるので、日ごろからリュックを利用する方は注意が必要です。

では、どのようなリュックの持ち方だとマナーが悪いと思われてしまうのでしょうか。

次の項でお話しします。

リュックを背負うのは電車内ではマナー違反?

リュックはたいてい背負っていますから、電車でもそのまま乗り込む人も多いでしょう。

乗った電車が空いている場合は、背負ったままでも問題は起こりにくいのでマナー違反とまではいえません。

しかし混みあっているときには注意が必要です。

混雑時にリュックを背負ったままだと、

・周囲の人にガンガンぶつかる
・場所をとる
・子供の顔などにあたりやすく危険

ということが起こり、周囲の人に迷惑をかけてしまう場合もありますので、マナー違反とされるケースもあるでしょう。

そのため、特に混雑時の電車に乗る際は、リュックの持ち方には気を付けたいものです。

では、混雑時の電車内ではどのようにリュックを持つことがマナーといえるのでしょうか。

一般的なマナーとされているのが、「前持ち」です。

お腹側にリュックを持つことで、少なくとも後ろの人には迷惑をかけません。

また、前にあることで自分でリュックをコントロールできるので、ほかの人にぶつかるのを防ぎやすくなります。

マナーといわれるリュックの前持ちも迷惑になる可能性が…

電車内でのリュックの一般的なマナーとされているのは、お伝えしたように「前持ち」です。

しかしながら、リュックを前に持つことで迷惑に感じる人もいるようです。

例えば、「リュックを背負っても前に持っても、荷物自体の大きさは変わらないから場所をとることには変わりない」という意見です。

背負うよりはまだ良いのかもしれませんが、スペースをとっていることには変わりありません。

特に大きなリュックの場合は、1人分格納できるサイズの場合もあるようです。

都心部でよく起こる身動きがとれないくらいの満員電車ともなれば、微小なスペースも貴重です。

それがリュックによって邪魔されてしまえば、周囲の人がいら立ってしまうのも、しかたがないのかもしれません。

リュックの前持ちも迷惑になってしまうとなると、どのようにするのが良いのでしょうか。

電車内でのリュックはどうするのがベター?

リュックを背負うのも前で持つのも、混雑時の電車では迷惑に思われてしまうとなると、どう持てば良いか悩んでしまいますよね。

周囲に迷惑をかけないようにするには、「網棚の上に置く」ということがベターな策といえます。

電車でのマナーのひとつには、「リュックなどの荷物は網棚に置く」ということも挙げられます。

混雑時は立っていることが多いでしょうから、網棚の上にリュックを置くことで周囲の人に自分のリュックがぶつかる危険性も回避できるでしょう。

また、手で持って下げるのもおすすめです。

リュック紐を手で持ち、ハンドバッグのように足のほうへ下ろしておきます。

そうすれば上部のスペースが少し空きますから、背負ったり前持ちしたりするよりは迷惑になりにくいでしょう。

注意したいのは、リュックを足元に置くことです。

上部のスペースを空けることはできますが、地面に置くことで移動する人がつまずく危険性もあります。

それを回避するためにも、自分の手で下げて持っていたほうが安心といえます。

リュック以外でも気を付けたい!電車のマナー

ここまではリュックを中心に電車でのマナーについてお話をしてきましたが、電車の中ではほかにも注意すべきことがあります。

ほかのマナーについても確認しておきましょう。

●乗降時は「降りる人」が優先

●携帯電話はマナーモード、通話も控える

●ゴミを残さない

●座席は1人1シート

よくリュックなどの荷物をシートの上に置く人もいます。

ガラガラ状態であれば良いかもしれませんが、混雑時は避けましょう。

●声のボリュームに注意

友人達と一緒に電車に乗ると、ついついテンションが上がってしまうこともあるでしょう。

そのようなときにも声のボリュームは抑えめにすることがマナーです。

周囲の人々を不快にさせないよう注意しましょう。

●電車で化粧はしない

朝は何かとバタバタしますから、化粧をする時間がないことも分からなくはありません。

とはいえ、公共の場でもある電車で化粧をするのは良くありません。

急ブレーキなどで、隣の人に化粧品を付けてしまう恐れもありますから、家で身支度を整えてから電車に乗るようにしましょう。

●歩きスマホはNG

特に注意したいのが、「歩きスマホ」です。

電車内でも歩きスマホをしている人は多く、ぶつかって転倒する恐れもあるので危険です。

優先席でのマナーもチェックしておこう!

電車には優先席が設けられていますよね。

優先席は主に、

・高齢者
・身体が不自由な人
・けが人
・妊婦
・乳幼児連れ

などが優先的に座ることができるシートです。

その優先席にも注意すべきことがあるので、お伝えします。

●譲るべき人を最優先に譲る

電車がガラガラなときなどで、優先席に座る一般の人もいるでしょう。

上記で挙げた人でないからといって、優先席に座れないということはありません。

しかし、もしガラガラ状態の電車に高齢者や妊婦などが乗車したら、優先席を譲るのがマナーです。

高齢者や妊婦などをほかのシートに追いやるのではなく、自分が率先して動くようにしましょう。

●混雑時の優先席付近では携帯の電源は切る

ガラガラ状態ではあまり影響はないかもしれませんが、混雑時の電車の場合は優先席付近では携帯電話の電源を切ることがマナーです。

また先ほどもお伝えしたように、優先席であってもリュックなどの荷物を置くためだけに1シート使用するのは避けましょう。

周囲の人々に迷惑をかけないよう、マナーを守って電車を利用してください。

マナー良く電車を利用しよう!

ファッションアイテムとして人気のリュックも、持ち方によっては電車の中で迷惑物になる場合もあります。

マナー良く乗車するには、網棚の上に置くのがベターといえます。

ほかにも電車に乗る際は守るべきことがありますので、話の中で出てきたことなどに注意して、電車を利用しましょう。