和洋中の食事マナーをご紹介!悪いマナーは料理によって違う
2020年01月11日特別な場での食事はマナーが分からないと困りますし、間違っていることをしていたら恥ずかしいですよね。
こちらの記事では、和洋中を中心に基本的なマナーと気を付けたい悪いマナーをお伝えします。
是非、こちらの記事を参考にマナーを再確認して、堂々と食事を楽しんでください。
目次
日本料理の基本的なマナーは?
最初に日本料理をいただく際の基本的なマナーから見ていきます。
●箸の持ち方
箸の使い方を見ると「その方が正しいマナーを知っているかどうかが分かる」ともいわれています。
もしも、「箸の持ち方に自信がない」という方は、正すように日ごろから心がけましょう。
●おしぼり
おしぼりの使用用途は「手を拭くこと」のみで、口などを拭くときは、懐紙を使いましょう。
おしぼりは、最初に右手で取り上げて左手に持ち変えた後に両手を拭きます。
その後は、拭いた面が内側になるように折りたたんで置きましょう。
●皿の形によって手に持つかどうか分かれる
先付けとして前菜が出てきますが、平皿に乗って出てきた場合は手で持ち上げずにそのままいただきます。
それ以降に出てくるものも、平皿のものは基本的に手で持ち上げずにいただきますが、お椀や小鉢に入っている場合は手で持ち上げて食事をしましょう。
それでは、日本料理をいただく際にやってしまいがちな悪いマナーはどのようなものがあるでしょうか。
やってしまいがちな日本料理の悪い食事マナー
続いて、日本料理のマナーで悪いとされているものをお伝えしますので、実践するときに気を付けてください。
●串ものを持ってそのまま口に運ぶ
串ものを食べるときは、食べものを箸で串から外し、外し終わった串は端のほうに寄せておくのが正しい食事マナーです。
刺さっているものをそのまま口に運ぶことはしないでください。
●手皿をする
汁気のあるものを平皿からいただくときに、汁がぽたぽたと食べものから滴ってしまうことを考えて手皿をしたくなりますが、これも悪いマナーです。
汁気のあるものは、皿の上である程度きってから口に運びましょう。
●集中して1つのものを食べる
2品以上のものが同じタイミングで出てきた場合、1つの皿ごとに完食するとスマートな印象であるようにも思えますが、日本料理の場合は各皿の料理を少しずつ順番に食べるのがマナーです。
●箸を手に持ち、お椀などを掴む
箸を持っているまま、ほかの指などでお椀などを掴むことはマナー違反です。
一度箸を置いて行いましょう。
洋食のマナーの基本はここを押さえて!
次に洋食のマナーについてお伝えしますが、洋食の中でも今回はフランス料理に絞ってお話しします。
フランス料理ではナイフとフォークの使い方は大事なマナーの1つです。
●ナイフとフォーク
ナイフは右手、フォークは左手で、それぞれ人差指を軽く添えて持ちますが、左手が利き手の方は逆に持っても問題ありません。
食事の最中に食べるのを中断するときは、ナイフの刃が内側になるように、フォークは先端が皿に向くようにして、ハの字に置きます。
食べた後は、ナイフの刃を自分のほうに向けた状態にして置くのが正しいです。
ナイフの刃を相手に向けることは「敵意がある」という意味を持つので、どんなときもナイフの刃は相手に向けず、自分のほうに向けることを意識してください。
食べた後にナイフを置く場所は時計の針でいう4時方向の位置で、その下にフォークの先が上を向くようにして置きます。
「近々フランス料理のお店に行く予定がある」という方は、自宅でいただく食事で練習しておくと、スムーズにいくかもしれません。
●ナプキン
日本料理の場合はおしぼりで手のみを拭くことができ、口は懐紙を使うことがマナーでしたが、フランス料理の場合はナプキンで手も口も拭きます。
ナプキンは2つに折って、折り目が自分のお腹のほうにくるように膝に置きます。
ナプキンを使用した後は、汚れた面が内側になるようにして膝の上に戻します。
また、途中で席を外す際は、ナプキンを使用して汚れた面が見えないように、内側に折り込むようにたたんでから、椅子の背もたれにかけておきます。
そして、一緒に来ている方に「席を外します」と声をかけてください。
食後は、汚れている面が内側になるように簡単に折りたたんで、テーブルの上に戻しましょう。
それでは続いて、フランス料理の悪いマナーをご説明します。
気を付けよう!フランス料理の悪いマナー
先ほどはフランス料理のナイフとフォークの使い方とナプキンの使い方の基本的なマナーについてお話ししましたので、気を付けたい悪いマナーについても見ていきましょう。
●食事中にお手洗いに行く
フランス料理の場合、テーブルの上に食事が並べられているときとオーダーする前にお手洗いに行くことはマナー違反です。
よいタイミングはデザートの前やお会計の前なので、覚えておきましょう。
●パンにかぶりつく
パンにかぶりつくのもマナーが悪く、皿の上で一口大にちぎってから口に運ぶのが正しいです。
●スープを飲むときに音を立てる
スープを飲むときは、すする音が聞こえないようにして飲みますが、スプーンでスープをすくう際にも音を立てないよう注意しましょう。
スープの量が少なくなってきたら、左手で皿を右奥に傾けスープを端に寄せた状態ですくいます。
円卓での食事!中華料理のマナーは?
最後に中華料理をいただく際のマナーを見ていきましょう。
基本は次の通りです。
●席に座るとき
席に座る時は、出入り口で主賓が来るのを待ちます。
座る順番が入り口から遠い席ほど上座、近いほど下座というのを覚えておきましょう。
●料理を取るのは主賓から
テーブルの上に料理が並べられていますが、皆が一斉に取るのではなく、主賓から取ります。
その後は時計回りに取り分け、全員が取り分け終わったら食事をするのが中華料理のマナーです。
●皿は持たずに食事をする
日本料理の場合は、平皿以外のお椀や小鉢は手に持っていただくというのがマナーでしたが、中華料理ではどの皿も手に持っていただきません。
スープなどに使用されるスープボールも、テーブルに置いたままレンゲを使って口に運びます。
次に悪いマナーを見ていきましょう。
中華料理の悪いマナー!食事の際はここに注意
日本料理やフランス料理に比べると、中華料理はそれほど堅苦しいマナーはないといえますが、次のようなマナーに気を付けたいですね。
●回転するテーブルを回すタイミング
ほかの方が料理に手を付けている最中に円卓を回転させてしまうと、料理がこぼれてしまう可能性があります。
まわりの方が料理に触れていないことを確認して回すようにしてください。
●立ち上がって取り分ける
中華料理では料理を取り分ける際に立ち上がって行うのはマナーが悪いので、必ず座ったまま行います。
中華料理は堅苦しい決まりは多くありません。
その代わり食事中の会話を楽しむための決めごとがいくつかありますので、そちらもご紹介します。
●お茶を注いでもらったときのお礼
お茶を注いでもらったときには、お礼の気持ちを口で伝えるのではなく、机を軽く叩きます。
また、お茶を急須に入れてもらいたいときには、スタッフを呼ぶのではなく、急須の蓋をずらしておきます。
これは、お話を中断させないためだといいます。
●カニなど食べにくいものはほぐしてもらう
カニを食べる際、細かくカニ身を取り出していると会話を忘れてしまいそうになるので、スタッフにカニ身を取り出してもらいます。
これも、楽しい会話を中断させないためにある中華料理のマナーです。
料理によってマナーは異なる
こちらの記事では日本料理・フランス料理・中華料理の基本的なマナーと、悪いマナーについてもお話ししました。
日本料理ではお椀や小鉢を手に持っていただきますが、フランス料理と中華料理はテーブルの上に置いたまま食事をします。
中華料理は、会話を中断させないための気遣いのマナーがあることも覚えておきましょう。