お金を封筒に入れて渡す時のマナー!お金を裸で渡すのはNG?
2020年01月22日日常生活の中で、お金を人に渡すことは多いものです。
例えば、習い事の月謝の支払いや、結婚式などのお祝い、またはお礼などでお金を渡すこともあるでしょう。
通常、お金は封筒などに入れて渡すことがマナーとされていますが、それにまつわる細かい決まりまでは知らない人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、人にお金を渡す時のマナーや注意点などについてお話ししていきます。
目次
お金は封筒に入れて渡すのが正しいマナー
冒頭でもお話ししましたが、習い事の月謝や結婚式のお祝いなどで、人にお金を渡す機会は意外と多いです。
そのような時、大人であればマナー違反にならないお金の渡し方をすることが大切でしょう。
マナーに無頓着だと、少し面倒に感じるかもしれません。
しかし、マナーが身についている人は所作が美しく、また落ち着いて見えるものです。
冠婚葬祭などはこれからも続く行事ですから、お金に関するマナーはしっかりと身につけておきましょう。
では、お金を渡す時のマナーについて見ていきます。
マナー違反にならないように特に注意することは、お金を「裸で渡さない」ことです。
お金を封筒などに入れず、裸で人に渡す行動は、品がなくマナー違反と捉えられます。
お祝いでお金を渡したとしても、おめでたい気持ちが伝わりづらく、またもらった方もあまりありがたみを感じません。
非常識な振るまいと思われることもあるため、お金を裸で渡すことは止めましょう。
また、郵便でお金を送る際、私たちは現金書留を使うことが一般的です。
その場合も、現金を直接封筒に入れるのではなく、小さめの封筒に現金を入れてから、現金書留の封筒にしまいましょう。
現金を裸で渡すことは、基本的にしてはいけないことだと認識しておきましょう。
基本的なお金のマナー「新札を用意する」
お金を渡したり贈ったりする場合、裸で渡すとマナー違反となるため注意が必要です。
では、そのほかにお金を渡す時のマナーとして考えられることは何があるでしょうか。
それは、お金を贈る際は「新札を用意する」ことでしょう。
封筒の中身が新札の場合、渡す方も受け取る方も気分が良くなります。
特に結婚式などのおめでたい席では、ご祝儀袋には新札を入れて渡さないと、マナー違反となるため注意が必要です。
新札への両替は、基本的に銀行で行うことができます。
銀行に口座を開設していれば、銀行の営業時間内であれば無料で新札へ変えられることが多いでしょう。
結婚式の日にちが分かっていれば、前もって新札を用意しておくことをおすすめします。
しかし、仕事などが忙しく、新札を用意できない場合も考えられますよね。
その時は「ピン札」で対応しても構いません。
ピン札とは発行後に1度も折り目をつけられていないお札のことで、一方の新札は発行後未使用のお札を指します。
どうしても新札を用意できない場合に限り、ピン札で渡しても失礼にはあたらないでしょう。
お金を封筒に入れて渡す時に注意すべきマナーは他にもある!
お金を渡したり贈ったりする際は、基本的に新札を用意するのがマナーだとお話ししました。
実は、お金を渡す時に守るべきマナーは他にもあります。
以下でご紹介するので頭に入れておきましょう。
・向きを揃える
封筒にお金を入れるとき、お札の向きにもマナーがあります。
封筒の表面側にお札が表を向くように揃えて入れ、さらに印刷されている肖像画は上にくるようにしてください。
お札が反対側を向いていたり、肖像画が上下逆だと、相手に失礼にあたります。
・郵便用封筒は使ってはいけない
郵便用封筒とは、手紙を入れて送る目的のもののため、現金を入れるものではありません。
そのため、郵便用封筒にお金を入れて人に渡すことは止めましょう。
ポチ袋や熨斗袋など、金額や目的によってそれに合った封筒を選んで渡すことが大切です。
お祝いでお金を渡す時は基本的に熨斗袋を使う
結婚などのお祝いでお金を贈る場合、ただの白い封筒にお金を入れて渡すのはマナー違反です。
おめでたいお祝いの場合は、「蝶結び」や「熨斗袋」のついたご祝儀袋でお金を贈るのが一般的な常識です。
しかし、上記の袋は入れる金額によっては相手に失礼にあたることがあります。
それは、「あまりに少額の心づけの場合、熨斗袋と不釣り合いになってしまう」ためです。
熨斗袋は豪華なデザインが多く、中に入れるお金もそれに伴う金額であることが正しいとされています。
入れる金額の目安ですが、ご祝儀袋のパッケージに目安が記載されていることが多いため、それらを参考にしてみましょう。
お祝いが数千円~1万円くらいの少額の場合は、「熨斗や水引が封筒に印刷されている」簡易的なものでも構いません。
付き合いによっては、来訪してきたお客様に急遽お祝いを渡さなければならないことも多いですよね。
そのような場合のため、普段から簡易的な熨斗袋を家に常備しておくことをおすすめします。
封筒にお金を入れて渡すマナー違反でないやりとり
普通の封筒にお金を入れて人に渡すことは、お祝いの席ではふさわしくありません。
では、封筒にお金を入れて渡す際、マナー違反にならないやりとりにはどのようなものがあるでしょうか。
以下で封筒でも問題ないお金を渡すやりとりの例をご紹介します。
・会費
職場の飲み会や新年会などで、食事代などの会費を集めることがあります。
お金は裸で渡してはいけないので、前もって封筒に入れておき、幹事に渡しましょう。
封筒に名前を書いておくことも忘れないようにしてください。
・月謝
習い事の月謝も、封筒で構いません。
用意されている封筒があればそれを利用し、なければ白い封筒やポチ袋などを使いましょう。
・お礼
自分に良くしていただいた方へお礼を渡すことがありますよね。
この場合は白い封筒で構いませんが、表書きを入れることをおすすめします。
「御礼」や「お礼」など、一筆入れると丁寧な印象を与えることができます。
・借りていたお金を返す
お金を建て替えてもらった際は、次に会った時にすぐにお返しできるよう、あらかじめ封筒にお金を入れて持っておきましょう。
小銭がある場合はしっかりと封をして、落ちないよう注意します。
少額であれば、封筒以外にポチ袋でも構いません。
ご祝儀袋のマナー!正しいお金の入れ方とは?
お祝いのお金を贈る際に使う封筒に「ご祝儀袋」があげられます。
ここではご祝儀袋のマナーとして、お金の包み方を詳しくご説明していきましょう。
①お金を入れる
まず、ご祝儀袋についている水引や短冊を丁寧に外します。
外袋を開けると中袋が入っているため、それにお札を揃えて入れてください。
先ほどお話ししたように、お札の肖像画は上にくるようにして、表向きにして入れます。
②中袋に記入する
お札を入れる中袋には、いくら現金を入れたか書く必要があります。
基本的には、中袋の表に「金 ◯萬円」と書き、裏側の左下に「住所」と「氏名」を縦書きで書きます。
③仕上げる
ご祝儀袋を先ほどと同じ状態に戻します。
外袋の裏側は、下の部分が上にくるように被せて折り曲げるのが正しい折り方です。
短冊には自分の名前をフルネームで書き、水引の下に入れたら完成です。
ご祝儀袋はそのまま持ち運ぶよりも、ふくさに包んだ方がスマートな印象を与えます。
ふくさの中央にご祝儀袋を置いたら、左・上・下・右の順番で包むだけです。
簡単に包めるので、ぜひ活用しましょう。
お金を封筒に入れて渡すならマナーを守ることが大事
日常生活の中で、お金を人に渡すことは多いですよね。
その時、お金を裸で渡すのはマナー違反です。
必ず封筒などに入れて渡すように注意してください。
また、お祝いなどでお金を渡す時は、普通の封筒ではなく熨斗袋などを使用しましょう。
封筒でも構わないやりとりは、月謝や会費、お礼などを渡す場合に限ります。
お金を渡す際のマナーをよく頭に入れて、スマートな大人を目指しましょう。