知らず知らずのうちに行っている食事のNGマナー!【和食編】
2020年02月04日誰かと食事に行く際は、マナーに注意したいところです。
知らず知らずに行っていることが、マナー違反とされることもあります。
今回は、間違えやすい和食の基本的なマナーについてお伝えします。
特に箸には注意すべきマナーがたくさんあるので、覚えておくと良いかもしれません。
正しいマナーを覚え、同席者にも恥をかかせないようにしましょう。
目次
無意識に行っているアレ!実は和食のNGマナーだった!
普段の食事で、どれくらいの人がマナーを気にして食事をしているでしょうか。
気心知れた相手であれば、あまり注意していないのかもしれませんね。
しかし、いざ高級な和食のお店に食事に行くことになったとき、日頃から無意識に行っている食事の所作が、NGマナーとされる場合もあります。
今回は和食に焦点を当てて、間違えやすい食事のNGマナーについてお話ししていきますので、近々和食のお店へ食事に行く機会がある方は必見です。
はじめはおしぼりから見ていきます。
【おしぼり】
●手以外の部位を拭く
特に男性に多い「おしぼりで顔や首を拭く」ことは、NGなマナーです。
もしかしたら癖づいてしまっている方もいるかと思いますので、注意が必要です。
おしぼりの正しい使い方は、右手で取り上げてから左手に持ち替えます。
そして、おしぼりを開き、両手を拭いた後に使用した部分を内側に折りたたみます。
あとは所定の場所に戻せばOKです。
●おしぼりで机を拭く
テーブルが濡れてしまったときなどに、おしぼりで拭くこともあるのではないでしょうか。
しかしこちらもマナー違反とされていますので、行わないようにしましょう。
もしテーブルが濡れたり汚れてしまったりしたときは、お店の人を呼びましょう。
和食では必須ともいえる「箸」マナーは要注意!
【箸】
和食では箸を使って食べるのが主ですよね。
箸の使い方にもマナーがあり、特に注意しなければいけません。
いつも行っていたことがマナー違反なのかもしれませんので、ここで確認しておきましょう。
●割り箸を左右に割る
割り箸を割るときも、無意識のうちに行ってしまうでしょうから、割る向きをさほど気にしていないかもしれません。
しかし、割り箸の割り方にもマナーがあり、正しいマナーは「割り箸を横にして、上下に割る」ことです。
左右に割ると、「腕が隣の人にぶつかる」などが考えられるため、マナー違反とされています。
●割り箸を袋に戻す
使用した割り箸を、入っていた袋に戻すのもNGです。
●箸を持ったまま器を持ち上げる
こちらも普段の食事で行っていることが多いかもしれません。
箸を持ったまま、もう片方の手で器やお椀を持つことは実はNGです。
正しいマナーは、箸を一度置き、器などを手にしてから箸を持つことです。
もし別の器に持ち替えたい場合も、箸を一度置いてから持ち替えます。
NGマナーはほかにも!食事の同席者を不快にさせる「嫌い箸」
箸のNGマナーはほかにもありますので、お話ししていきます。
●食器の上に箸を置く
食事中に手を休めるとき、箸をお椀の上などに置くこともあるかと思います。
これは「渡し箸」や「橋箸」といわれ、NGマナーのひとつです。
和食では箸置きが置かれていることが多いので、箸置きに置くようにしましょう。
●嫌い箸(きらいばし)
食事の同席者に不潔な印象を与えてしまったり、不快な気持ちにさせたりする箸の使い方を「嫌い箸」といいます。
先ほどの渡し箸もその一種で、ほかにもいくつか種類があります。
その一例をご紹介しましょう。
・にぎり箸:箸をにぎりしめるようにして持つこと
・迷い箸:箸を持ったまま、どの料理を食べるか迷い、箸を動かすこと
・寄せ箸:器を箸を使って引き寄せること
・刺し箸:料理に箸を突き刺して食べること
・逆さ箸:大皿料理などを取り分ける際、自分の箸を反対に使用すること
・ねぶり箸:箸の先を口に入れ、残った食べ物をなめとること
このほかに「もぎ箸」や「涙箸」などもあります。
このように箸の使い方にはNGとされることが多いので、十分に注意して使いたいものです。
正しいマナーを覚えよう!箸の使い方をチェック
箸のNGマナーは意外と多くありましたね。
中には、「いつもやってる!」という使い方もあったのではないでしょうか。
家族だけに見せるのであれば、まだ良いのですが、ほかの方との食事の際は避けたほうが良いですね。
そのためには、正しい箸の持ち方も身につけておくと良いでしょう。
〈箸の正しい持ち方〉
①右手で、箸の中央あたりをつまむようにして持ちます。
②左手の手のひらを上にし、下から箸を支え、右手を横に滑らせます。
③右手を返し、下に移動させ、左手を外して箸を持ちましょう。
〈箸の正しい使い方〉
上記の手順で箸を持って使うときには、基本的には下側の箸は動かしません。
上側の箸だけを動かして、食べ物をつかみ、口に入れます。
また、大切なマナーとして、「箸を汚さないこと」も挙げられます。
箸先の汚れは3cm程度におさえられるようにするのも、マナーのひとつとされています。
「和食のマナーは箸の使い方で分かる」とも言われているくらいですから、正しい持ち方と使い方を確認し、同席者やお店の人に印象良く見せたいですね。
和食の食べ方にもマナーが!食事する順番もポイント
引き続き、和食のNGマナーをご紹介していきます。
【食べ方】
●料理を口に運ぶときに手を添える
こちらもよく行われる所作かと思います。
箸で持った食べ物がテーブルに落下するのを防ぐため、手を添えることもありますよね。
これは「手皿」といい、上品なしぐさにも見える所作ですが、実はこちらも食事マナーではNGですのでご注意ください。
●味の濃いものから食べる
和食以外の料理でもいえることですが、食事は基本、味の薄いものから食べるのが正しいマナーです。
はじめに味の濃いものを口にしてしまうと、次の料理の繊細な味付けや風味がわかりにくくなるからです。
食べる順番としては、「汁物→ご飯→主菜→副菜」という順番で食べましょう。
●ひとつの料理を集中して食べる
同じタイミングで複数の料理が来たとき、「1品食べ終えてから次の料理…」と食べ進めるのはやめましょう。
一見、きれいな食べ方にも思えますが、これもマナー違反といわれています。
例えば、汁物とご飯が同じタイミングで来た場合、ご飯を食べ終わってから汁物にいくのではなく、交互に箸を進めるのがマナーです。
食事の後に行いやすいあの所作も!マナー違反の恐れあり
食事の後に行いやすい所作も、NGマナーである場合がありますのでお話ししていきます。
【食後の食器】
●お椀のふたを反対にして戻す
お椀の汁物を飲み終わった後、そのふたを反対にして戻す方も多いと聞きます。
しかしこれも間違ったマナーで、正しいマナーは、はじめに出されたとおりにふたをしめることです。
まれにふたをずらしてしめる方もいますが、ずらさなくて大丈夫です。
●食器を重ねる
食べ終わった食器を、重ねておく方もいるのではないでしょうか。
普段の食卓でも行われやすいものですが、これもマナー違反です。
和食店で使われる食器は高価な品が多く、重ねることで傷ついてしまう恐れもあります。
そのため、食事が済んでも食器はそのままの状態で置いておきましょう。
以上のマナーには注意して、マナーの良い美しい所作で食事を楽しみましょう。
和食のマナーに注意して食事を楽しもう!
普段、知らず知らずのうちに行っている所作が、食事のマナーではNGなこともあります。
今回は和食で間違えやすいマナーを厳選してご紹介しました。
特に箸の使い方はマナーが細かく決められているので、注意して使いたいですね。
この記事を参考にして、美しい所作で食事を楽しんでください。