封筒の種類を知っておこう!マナーに沿った選び方と使い方は
2020年02月06日封筒はご家庭にいくつか種類があって、常備されていることの多いアイテムでしょう。
しかし、その使用方法や選び方が正しくできているかどうかは人によってまちまちかもしれません。
こちらの記事で、マナーに沿った使い方や選び方を知っていただき、今後の生活に役立てていただければと思います。
まずはいくつかある封筒の種類についておさらいしていきましょう。
目次
封筒の種類をおさらい!その使用方法とは
封筒といわれて、皆さんはどのような色や形のものを思い浮かべるでしょうか。
一般的なご家庭にあるものとしては、白封筒や茶封筒があげられるでしょう。
こちらで、まずは封筒の種類や使用方法について見ていきましょう。
◯茶封筒
よく見かける封筒で、請求書や領収書、書類を送るなどの事務的な文書やビジネスで使用されることが多いタイプの封筒です。
一般家庭では、集金などのときに使われることもあるでしょう。
◯和封筒(二重)
内側に色のついた内袋が付いており、中が見えないようになっている構造の封筒で、丈夫に作られています。
儀礼的な文書や手紙を送るときなど、正式な場面で使われることの多い封筒です。
◯和封筒(一重)
前述の茶封筒よりはやや堅いイメージの封筒で、事務用の文書や葬礼関係の文書などで使用しますが、差し当たりのない内容の手紙のなどでも使用可能です。
◯洋封筒
結婚式の招待状、挨拶状、案内状などで使用される封筒で、開口部が広いのが利点といえます。
また、他に写真など同封したいものがある場合にも便利に使用できます。
次からはマナーの観点を交えた、正しい封筒の選び方や使い方について掘り下げてご説明していきます。
普段手紙を送るときのマナー!用途に適した封筒の種類とは
では手紙を送るときのマナーとして、封筒の種類や使い方はどうするのが正しいのでしょうか。
それは、手紙を送りたい相手によって使い分ける必要があります。
まずは、手紙を送る相手が目上の方であったり、改まった社交や儀礼の文書であったりする場合には、二重の和封筒を選ぶようにします。
それと同時に使用する便せんは、縦書きのものを選ぶのがマナーといえます。
封筒の種類の選び方に迷ったときには、二重の縦型和封筒を選んでおけば、正式な手紙に使われるものなのでより安心といえるでしょう。
次に、手紙の内容が近況を伝えるものであったり、ちょっとした用件の場合であるなら、一重の和封筒や白い洋封筒でも問題ないでしょう。
基本的に白の和封筒や洋封筒は全ての手紙に使える正式な封筒です。
選ぶ便せんは、無難な白地に薄い罫線の入った縦書きのものや横書きのものを選ぶとよいでしょう。
最後に、送る相手が親しい場合には、もう少しカジュアルなものを選んでも大丈夫です。
色付きや柄付き、イラスト付きなどの封筒や便箋を用意しておけば、受け取った側にも楽しんでもらえます。
弔事やお見舞いに使う封筒は一重の種類のものを選ぶのがマナー
一重の和封筒は、実はお悔やみや悲しみの手紙で使用するのがマナー、ということはあまり知られていないかもしれません。
もしこのような状況で二重の和封筒を使用してしまうと、「不幸が重なる」ということを連想させてしまい、マナー違反となるのです。
そのため、病気や災害のお見舞いに手紙を送るときにも、同じ意味で使用しないようにしなければなりません。
また、文中に「重ね重ね」といった言葉を使用することも不吉とされています。
封筒の種類の選び方と合わせて、こういった言葉を使用しないように心がけることが大事です。
さらに、色や絵柄の入った封筒を、弔事やお見舞いなどに使用するのはマナー違反とされています。
反対に、お祝いやお礼などの社交や儀礼の手紙を送る際には、一重の封筒を使うとマナー違反となり相応しくないことが分かるでしょう。
そのほか、郵便番号の枠がある封筒にも注意が必要で、赤色の枠があるものは避け、枠の記載のない無地のものを選ぶのが無難です。
このことを知っているだけでも相手に失礼のないようにできますので、社会人の知識として頭の片隅に置いておくとよいでしょう。
ビジネスで覚えておきたい封筒の種類ごとの選び方とマナーは?
ビジネスで使用される封筒の種類には主に、社名入り和封筒、白の2種類の和封筒、茶封筒、洋封筒があげられます。
社名入り封筒は、一般的な社外向けの文書を送るときに使います。
会社案内のパンフレットや、取引に関する書類など仕事に関わる事務的なものを送りたい場合に便利です。
また、会社の所在地やロゴなども記載されているので、取引先に送付するときになどは使い勝手がよいでしょう。
2種類の白い和封筒は、前述の通り、ビジネスでも慶事弔事に合わせて使い分けるのがマナーです。
茶封筒は仕事に関する事務的な文書を送るときに使いましょう。
間違っても目上の方や正式な文書に使わないようにしなければなりません。
洋封筒は会社の式典や、役員就任の挨拶状などといった儀礼的な文書を送る場合に使用します。
中にハガキやカードを入れる場合にも適しています。
これを知っておけばOK!?封筒の正しい書き方の注意点
ここまで封筒の種類や使用シーン、マナーに沿った使い方などについてお話ししてきました。
ここでは、最低限知っておきたい封筒の書き方についてもポイントを押さえてお伝えします。
◯封筒の宛名は「縦書き・手書き」が基本で、宛名を中央におさめる
宛名は中央に、住所は宛名よりもやや小さめに書き、2行までに納めると綺麗に見えます。
◯相手の住所や宛名は略さず正式名称を書き、「○○番○○号」などに至るまで漢数字を使用する
都道府県を省略したり、「(株)」と略したり、部署名などを省いたりするのはマナー違反です。
◯差出人の住所・氏名は裏面に記す
社名や所在地、氏名は封筒の合わせ目を挟んで中央にまとめる書き方と、左側に寄せる書き方があります。
封かん日を和封筒なら継ぎ目の右側に、洋封筒なら継ぎ目の左側に記入します。
◯切手の位置は縦型の和封筒は左上、横型の洋封筒は右上に貼る
和封筒の場合は一般的に知られているかと思いますが、注意すべきは洋封筒の場合で右上に貼るのがマナーです。
縦長にしたときに左上にくるのでこの位置に貼る、と覚えておきましょう。
◯宛名書きに使う筆記用具は、万年筆・ボールペン・サインペン
インクの色は黒が基本ですが、目上の方宛の場合は万年筆が好ましいといいます。
また、儀礼文書では毛筆や筆ペンを使用する場合もあります。
慶事では濃い墨のものを、弔事では薄墨を使用しましょう。
◯誤字脱字に気づいたら最初から書き直す
間違えた文字をごまかしたり、無理に文字を詰め込んだりした筆跡は相手にわかってしまうものです。
また、修正液の使用や、文字消しに二重線などを使用するのもマナー違反です。
封筒を閉じる前に!確認しておきたいマナーのポイントは
封筒に宛名を書き終えても、封をする前に確認しておくポイントがあります。
◯手紙の便せんは2枚以上使ったか
昔は、1枚しか手紙を書いていないと素っ気ない印象を与えるとのことで、白紙の便せんを1枚添えていました。
昨今ではそこまでのこだわりがないとはいえ、可能な限り2枚以上書くのがマナーとされているようです。
一筆箋という種類の便せんを使用した場合は、1枚でも問題ありません。
◯便せんの折り方は適切か
封筒の大きさに合わせて三つ折りか四つ折りにするのがマナーで、紙の角がきちんと合わさるようにします。
また、洋封筒のときは四つ折りがマナーです。
◯封筒の使い方は正しいか
慶事や弔事を考慮した封筒が使用されているか最終確認しましょう。
それ以外の場合であれば、二重の和封筒を選べば無難でしょう。
ここまで確認して問題ないようであれば、封には糊を使用し、封をしたら和封筒の場合は封字を書くようにしましょう。
封にはセロハンテープなどを使わないのがマナーとされています。
使用する状況に応じて封筒の種類を使い分けよう!
封筒の種類とその使い方やマナーを知っておくと、使用シーンに応じて使い分けができることが分かりました。
送る手紙が正式で目上の方向けであるほど、封筒の選び方・書き方・筆記用具などに気を使いたいものです。
きちんとした使い方をしていると、マナーのある社会人として相手に好印象を与えます。
こちらでお伝えしたことをぜひ役立ててくださいね。