お宮参りで神様に感謝!赤ちゃんの両親の服装はどうする?

2020年02月18日

第一子や、はじめてのお孫さんのお宮参りでは、勝手が分からず戸惑うこともあると思います。

「いつ行けばいいか」「何を着て行けばいいか」など、決めることが多いですよね。

写真に残すはずですので、「常識を知らないのかな」と思われないように、しっかり調べて行きましょう。

両親の服装や、どんなことに注意すればいいかご説明します。

お宮参りはいつ行けばいい?赤ちゃん・両親・祖父母の体調を優先

お宮参りは生後31日(男)、生後32日(女)の日に、神社に行って感謝するしきたりです。

日にちについては、地域によって違いがあります。

生後100日で行う百日祝いと、一緒に行うケースもあるようです。

また、お住まいの地域のしきたりや、先祖代々守ってきたルールなどがあるかもしれませんが、赤ちゃんだけでなく両親や祖父母の体調を優先して、行く日を決めたほうがいいでしょう。

特に、産後まもない時期で、夜泣きなどで疲れている母親にとっては、キレイな服装で赤ちゃんを抱きながら出かけるというのは大変なことです。

出産してから8週間は無理をせず、体を回復させることができるようにするべきです。

しかしながら、よっぽどの理由がない限り、母親と赤ちゃんで、部屋にずっと引きこもっているのもおすすめできません。

少しの外出は気分転換になりますし、「これから頑張っていこう!」と家族みんなで気合いを入れられるイベントです。

できるだけ天候がよく、穏やかな日であれば楽になるのではないでしょうか。

両親の服装は、和装や洋装どちらかになりますが、母親が着物を着るなら短時間にして、なるべく体に負担をかけないようにするのがおすすめです。

お宮参りの両親の服装は?

お宮参りでは一般的に、かわいい赤ちゃんと記念撮影をして思い出に残します。

両親も祖父母も、カジュアルな服装ではなく、神様に感謝するのにふさわしい服装で行くことが多いでしょう。

ご家族でバラバラな服装にならないように、前もって相談しておくといいですね。

赤ちゃんの服装は、「着物を着せて祝い着をかける」「ベビードレスを着せて祝い着をかける」のどちらかになるでしょう。

性別や季節によって、何を着せていくかが変わります。

豪華な模様の祝い着をかけた赤ちゃんが主役ですから、両親や祖父母の服装はゴージャスすぎず、子供を引き立てるものを選ぶべきです。

母親の服装は、伝統的な着物か、スーツ、ワンピースから選びます。

昔は黒い着物が一般的でしたが、近年はピンクやベージュなど明るい色合いの着物を選ぶ方も多いです。

ワンピースやスーツを選ぶとしても、黒に限らずベージュやネイビー、グレーなど柔らかい印象のものを選べます。

父親はどんな服装で行くべき?

お宮参りにふさわしい父親の服装は、きちんとしたスーツか和装です。

楽に着られるので、両親(祖父母)や妻が着物でも、スーツを選びたい男性が多いのではないでしょうか。

母親が着物で、父親がスーツというケースもあります。

半ズボンや黒いネクタイ、派手過ぎる色などはふさわしくありません。

冬に夏物のスーツなど、季節感のない服装もNGです。

白のワイシャツにネクタイ、暗い色味のスーツでビシッと決めた父親は頼もしく見えますね。

暑ければ、ジャケットは脱いで持つことも多いので、アイロンのかかったキレイなワイシャツを着るようにします。

そしてスーツは黒、チャコールグレー、ネイビーなど、落ち着いた色を選ぶようにします。

無地のほうがフォーマルな印象ですが、目立たないストライプ柄でもOKです。

また、靴下は黒や白の無地を選び、靴は黒や茶色の革靴にします。

両親は赤ちゃんより目立たないように!母親の洋装の注意点

お宮参りでは、両親は赤ちゃんと同格か格下の服装をする、ということに注意して選ぶことが求められます。

赤ちゃんがベビードレスに祝い着なら、母親が訪問着や色留袖を着ると格上になってしまうので、スーツやワンピースを選びます。

父親も羽織や袴ではなく、フォーマルスーツやビジネススーツを選びます。

母親の洋装の注意点をお伝えしますので、参考にしてください。

・露出は控える

膝上のミニスカートや、襟もとが大きく開いた服、ノースリーブなどは下品に見えてしまいます。

しかし、若い方で、膝が少し見えるくらいのスカートならかわいらしく見えることも多いでしょう。

・冷えない服装

冬はコートを羽織り、マフラーや手袋を付けて、体が冷えないようにします。

ダウンなど、カジュアルなアウターは避けたほうがいいようですが、写真撮影の際には脱げばいいので、特に寒い時期にはいいかもしれません。

母親が元気でいられる服装や小物を選ぶようにします。

・安定感のある靴

ヒールは低めで、しっかりとした安定感のあるものを選ぶべきです。

赤ちゃんを抱っこして、転んでしまったら大変です。

・アクセサリーは控えめに

赤ちゃんを抱っこする母親は、アクセサリーは身に付けないか、丸みのある小さなものを選ぶべきでしょう。

前述したように、「赤ちゃんを引き立たせる」という意味でも、アクセサリーの付けすぎはよくありません。

お宮参りで母親が着物を着る!服装のマナー

お宮参りで両親、もしくは母親だけが着物を着ることになった場合は、レンタルサービスを選ぶのもおすすめです。

着付けやヘアセット、写真撮影などサービスが充実したプランがあり、クリーニング代もレンタル代に含まれていることがほとんどです。

地域によっては、自宅まで来てくれて、着付けしてくれるサービスもあるでしょう。

着物を選ぶなら、訪問着、色無地、付け下げが候補になります。

色やデザインは、赤ちゃんの格好と合わせて選ぶと素敵ですね。

訪問着は留袖より格下の略礼装で、色無地は一食染めの着物、付け下げは訪問着よりもさらにカジュアルな着物です。

多く選ばれているのは訪問着で、お茶会などの席でも着ることができます。

表地と裏地が縫い合わせられた「袋帯」にすると、フォーマルな場にふさわしい服装になります。

長襦袢は絞りが入ったものがおすすめです。

白や淡いピンク、薄い黄緑色などがいいのではないでしょうか。

また、草履は台の色と鼻緒の色をそろえたほうが上品です。

お宮参りの前後でやることや昔ながらのマナーについて

お宮参りの両親の服装について、ご紹介しました。

授乳しにくい服装なら、粉ミルクとお湯と哺乳瓶を準備してすぐ作れるようにしたり、搾乳した母乳を持っていったりするといいでしょう。

近年では、開ければそのまま飲めるミルクも販売されています。

赤ちゃんの口に合うか、確認して用意してくださいね。

母乳パッドで、衣類が内側から汚れるのを防ぐことも忘れないでください。

そして、レンタルするのでなければ、お宮参りが終わった後に服をキレイにクリーニングしたほうがいいでしょう。

赤ちゃんのよだれや母乳が付いたままになっていると、カビが生える可能性があります。

一見汚れていないように見えても、どこかに見えない汚れが付いていることもあるので、よくチェックしてください。

最後に、「お宮参りのしきたり」をお伝えします。

・謝礼金は3,000円~10,000円
・赤ちゃんが育つ家から一番近い神社に行く
・赤ちゃんは父方の母親(祖母)が抱っこ

とはいえ、必ずしも、この通りに行うのがベストというわけではありません。

謝礼金については、金額や表書きのことなど、事前に調べておきましょう。

神主さんや親戚の方、地域の方々などに確認して、当日になって慌てないようにしてください。

お宮参りを成功させましょう!

お宮参りが大変なイベントになるか、素敵な思い出になるかは、周囲のサポートにかかっています。

祖父母から見た「お嫁さんに来て欲しい服」と、母親の「今着たい服」が違うこともあると思いますし、日にちをいつにするかなかなか決まらず、大変に感じることもあるかもしれません。

ご家族の方は、産後間もない時期に頑張る母親と、弱々しい赤ちゃんをしっかり支えてあげましょう。

家族で励まし合って、お宮参りをいい思い出にしてくださいね。