【手土産の渡し方マナー】渡すときはどんな言葉を添える?

2020年05月14日

プライベートでもビジネスシーンでも、手土産を渡す機会はたびたびありますよね。

そして、この手土産を渡すときにはさまざまなマナーがあるので、注意して渡すことが大切です。

中でも重要なマナーの1つに、「渡すときに添える言葉」が挙げられます。

では、どんな言葉を添えて手土産を渡すのが良いのでしょうか。

この記事では、手土産の渡し方のマナーについて解説していきます。

渡し方にもマナーが!手土産はいつ渡すのが良いの?

さまざまなシーンで手土産を渡す機会はあるかと思います。

そのとき、渡し方のマナーを知らずに渡してしまうと、失礼と思われてしまうこともあります。

この記事で渡し方のマナーについてお伝えしていきますが、そもそも手土産とは何なのか、具体的にご存知でしょうか。

手土産の意味には、「人を訪問するときに持参するちょっとした物」「あいさつ代わりの簡単なお土産」があります。

意味の中に「ちょっとした」や「簡単な」とあるように、あまり豪華な品物や高価な品物を渡さなくて大丈夫です。

相手が気を遣うことのない、あいさつ程度のお土産を渡せればOKです。

では、この手土産はいつ渡すのが良いのでしょうか。

手土産を渡すタイミングもとても重要です。

タイミングを間違えてしまっただけで、失礼と思われてしまうこともありますから、注意したいポイントですね。

手土産を渡すベストといわれるタイミングは、「挨拶をした後」といわれています。

室内に入ってから挨拶し、会話を少ししてから渡すと良いでしょう。

ビジネスシーンの場合は、名刺交換をした後で渡すのが良いですね。

そして、渡すときは言葉を添えて渡しますが、どのような言葉を添えると良いのでしょうか。

次の項でお伝えします。

よく使われるあの言葉は避けたほうが良い?

手土産を渡すときは、何か言葉を添えて渡しますよね。

この添える言葉も、手土産の渡し方のマナーでは重要なマナーといえますので、頭に入れておくと良いでしょう。

手土産を渡すときは、「つまらないものですが…」という言葉を使う方が多いのではないでしょうか。

「あなたの前ではつまらなく見えてしまうかもしれませんが、どうぞ受け取ってください」という意味合いで、元々は使われていたそうです。

一見、へりくだって伝えているようにも見えますが、相手によっては誤解を与えてしまう可能性もあります。

「つまらないものを渡すなんて失礼だ」や「あまりもへりくだりすぎておかしい」と受け取ってしまわれることもあるので、この言葉を添えて手土産を渡すのは避けたほうが良いかもしれません。

どんな言葉を添えて手土産を渡す?

手土産の渡し方のマナーで重要な言葉ですが、よく使われている「つまらないものですが…」という言葉を避けたほうが良いなら、どんな言葉を添えて手土産を渡せば良いのでしょうか。

ここでご紹介します。

●「(心ばかりのものですが・ほんの気持ちですが・ささやかですが)、お受け取りください」

近年ではどんな品物にも合いやすい、「心ばかりのものですが」や「ほんの気持ちですが」などといった言葉を添えることが多いです。

へりくだりすぎず、相手のために選んだことが伝わりやすい言葉です。

後に続く言葉は「お受け取りください」が丁寧で良いですね。

「お納めください」でもOKです。

●「○○がお好きだと聞いたので」

相手が好んでいる物を聞いたうえで、手土産に贈る品物を選んだ場合は、このような言葉を添えるのもありです。

「自分のために好きな物を調べて選んでくれたのか」と、相手もきっと喜んでくれることでしょう。

特定の品物を渡すときはそれにあった言葉を添えよう!

特定の品物を手土産とした場合は、それにあった言葉を添えるのもありです。

いくつか例をご紹介しますので、参考にしてください。

〈花やインテリアを手土産とした場合〉

●「よろしければお部屋に飾ってください」

相手の好みなどを把握していないとなかなか贈りにくい品物ですが、「わざわざ室内にあうように選んでくれたのか」ともらった側は嬉しい気持ちになることでしょう。

〈地元の名産を手土産とした場合〉

●「地元の名物なので、よろしければお召し上がりください」

遠方からうかがう場合、地元の名物を手土産として持参することもあるでしょう。

その場合はこちらの言葉を添えて渡すと、もらった側も「何だろう」とワクワクした気持ちになるのではないでしょうか。

〈食べ物を手土産とする場合〉

●「お口にあえば嬉しいです」

手土産の定番にはお菓子をはじめとする食べ物が挙げられます。

この言葉を添えて渡せば、もらった側も食べ物だとすぐにわかりますね。

ここでご紹介したような、贈る品物にぴったりの言葉を添えて手土産を渡しましょう。

ほかにも渡し方のマナーで注意すべきことがあるので、お伝えしていきます。

渡し方のマナーはほかにも!手土産を渡すときは何に注意する?

渡すタイミングと言葉についてお伝えしてきましたが、手土産の渡し方にはほかにも注意すべきマナーがあります。

それは紙袋です。

手土産を購入するとき、ほとんどの場合お店の紙袋に入れてもらいますよね。

その状態のまま、手土産として持参すると思いますが、いざ渡すときその紙袋はどうしていますか。

紙袋に品物が入ったまま渡していますか。

それとも紙袋から品物を出して渡していますか。

正解からお伝えしますと、後者の「紙袋から品物を出して渡す」のが手土産の渡し方として正解です。

おそらく多くの人が紙袋のまま、今まで渡していたかと思います。

しかし、これはNGマナーなのです。

なぜなら紙袋には埃をよける役割があるからです。

購入した品物が埃まみれにならないよう持ち帰ってもらう役割が、紙袋にはあるのです。

そのため、手土産を紙袋に入った状態のまま渡すことはNGな行為といわれているので、手土産を渡すときは必ず紙袋から出して渡してくださいね。

紙袋ではなく、風呂敷に包んで手土産を持参する場合も同様です。

手土産の渡し方の流れを確認しよう!

ここまでさまざまなマナーについてお話ししてきましたので、最後に手土産の渡し方の流れをご説明します。

どのような流れで手土産を渡すのか、ここでチェックしてくださいね。

簡単に流れをご紹介すると、こちらです。

①挨拶

②品物を紙袋から取出す

③品物の正面を相手に向ける

④言葉を添える

⑤渡す

はじめでもお伝えしたように、挨拶をしてから手土産を渡すのがベストといわれるタイミングです。

少し会話を済ませた後で、紙袋から品物を取り出します。

渡すときは、品物を相手に向けて渡すのがマナーです。

くるっと回して、品物の正面を相手へ向けましょう。

そして、ここで言葉を添えます。

「心ばかりのものですが」や「ささやかですが」などの言葉と一緒に、両手で品物を渡せば完了です。

ただし、渡した後でも注意すべきことがあります。

前の項同様、紙袋です。

品物が入っていない紙袋は、持ち帰るのがマナーですから、必ず持ち帰るように注意してください。

ただしビジネスシーンなどでは、相手が持ち帰りに困ってしまうこともありますので、その場合は手土産を渡した後で、「よろしければお使いください」という言葉を添えて紙袋を差し出すと良いでしょう。

マナーに注意して手土産を渡そう!

さまざまなシーンで手土産を渡す機会はあるでしょうから、そのときは渡し方のマナーに注意が必要です。

重要なマナーの1つには、渡すときに添える言葉も挙げられ、よく使われていた「つまらないものですが…」は相手にの受け取り方次第では失礼と思われてしまうので避けたほうがベターです。

「心ばかりのものですが」などの言葉を添えると良いでしょう。

ほかにも注意したいマナーがありますので、この記事などを参考に、マナーに注意して手土産を渡すようにしましょう。