成人式の服装はスーツ?袴?男性の服装のマナーと選び方

2021年04月25日

人生の一大イベントである成人式に、どんな服装で出席するかお決まりでしょうか。

成人式に着用する男性の服装といえば、メジャーな大人のスーツ、もしくは大和魂あふれる紋付袴ですよね。

どちらを着ていくにしても、晴れの舞台に恥じないマナーを押さえた服装で臨みたいものです。

そこでこの記事では、成人式に臨むうえで押さえておきたい男性の服装選びについて詳しくお話ししていきます。

成人式に着ていく男性の服装スタイル!スーツと紋付袴

新成人にとって晴れの舞台である成人式で、誰もが悩むのが当日の服装ですよね。

故郷の友人と久しぶりに再会する機会でもあることから、着用する服装もより張り切ってしまうもので、余計に悩んでしまうことでしょう。

成人式の服装に明確な決まりはありませんが、一般的な男性の服装といえば、スーツと紋付袴です。

男性のほとんどはスーツを着用するのが一般的で、振袖が主流の女性と比べると、紋付袴はまだまだ少数派といえます。

スーツは大人の男性として憧れがあることに加え、より成人の自覚が芽生える服装といえ、大人の仲間入りを迎える新成人にふさわしい正装でしょう。

ただ、社会人になるとスーツは嫌でも着る機会が多くなること、そして晴れ舞台では紋付袴のほうが一段と見映えがすることから、普段着ることはない伝統的な紋付袴を着用する方も少なくありません。

いずれにしてもせっかくの成人式ですから、自分が着用したいほうを選べることがベストですね。

TPOをわきまえた服装マナーを押さえよう!成人式に臨むうえで

成人式の男性の服装として、スーツと紋付袴のどちらを着ていくにしても、押さえておきたいのは最低限の服装マナーです。

着用する服装に明確な決まりがないとはいえ、成人式はフォーマルな公の式典であり、新成人が一人の大人として責任や自覚を持つための行事だからです。

確かに、成人式では故郷の友人に久しぶりに会える機会で、同級会感覚で臨む方もいるかもしれません。

しかし、成人式は「冠婚葬祭」の「冠」にあたる人生の大きな節目であり、伝統的な成人の儀礼として慎んだ姿勢で臨むことが望まれます。

そのため、一人の大人として恥ずかしくない最低限のTPOをわきまえた服装マナーを押さえることが大切です。

また、成人を迎えられるということは、その背景に親をはじめ、多くの人々の支えがあったからこそなわけですから、その感謝や誠意を示すためにも、当日はしっかりマナーを押さえてスーツや紋付袴を着こなしたいですね。

成人式で押さえたい男性の服装マナー!スーツ選び

ではここからは、成人式で押さえておきたい服装マナーについて具体的に見ていきましょう。

まずは、男性の一般的な正装である「スーツ」です。

成人式に着用するスーツ選びでは、成人式後のことを考えるか否かで色が変わってきます。

例えば、成人式後でも着用できる汎用性の高さを求めるのであれば落ち着いた色、一方で、成人式用に特別に用意したいのであれば、華やかでファッション性の高い色が選ばれます。

また、自分が成人式でどのように見られたいかによってもこの2つの考え方は変わってくるでしょう。

具体的な色としては、落ち着いた色なら、冠婚葬祭などのフォーマルなシーンになじむ濃紺やダーク系がおすすめです。

誠実さやスマートな印象を与え、落ち着きのある男らしさを演出することができるでしょう。

反対に、個性的で華やかな色なら、グレーやブラウン、ネイビーといったカラーにチェックやストライプ柄を合わせたものが人気です。

他の人と服が被ることはありませんし、なにより成人式でかなり見栄えがするでしょう。

ただし、あくまで成人式という式典ですから、フォーマルな場に明らかにそぐわない色味は避けるようにしましょう。

成人式でかっこよく着こなすためのスーツ選びとは?

成人式で大切な男性の服装マナーで、押さえておきたいスーツ選びのポイントをさらに詳しく見ていきましょう。

●スーツのサイズ感

スーツ姿をかっこよく見せるうえでは、ジャストフィットしたスリムなシルエットが重要です。

例えば、体型の変化を考えて少し大きめのサイズを選びたくなりますが、裾が長すぎるダボついたスーツではだらしなく見えてしまいます。

そのため、試着時にジャケットの肩のラインや着丈、パンツの裾を必ずチェックし、大人としてビシッと着こなせるようにしましょう。

●ネクタイの長さと幅

意外と盲点になるのがネクタイの長さと幅です。

ポイントは、長さはベルトにかかる程度、幅はジャケットの襟幅に合わせることです。

ネクタイは体の中心に位置するため、その長さと幅次第ではスーツ全体のバランスを大きく損ねる可能性があることを理解しておきましょう。

●ベルトの色選び

ベルトは隠れる範囲が広いため、適当な色を選びがちですが、シューズの色と合わせることで全体に統一感が生まれるでしょう。

成人式は男らしい「紋付袴」もおすすめ!紋付の種類とマナー

成人式の服装マナーである男性のスーツ選びについてご紹介してきたところで、次に見ていくのは「紋付袴」です。

男性の服装の主流はスーツとはいえ、年々、紋付袴姿も見られるようになり、日本人の和装の良さを改めて感じますよね。

成人式の紋付袴は、厳密には「紋付羽織袴」と呼ばれ、男性の和装における第一礼服として古くからフォーマルなシーンで着用されてきました。

ひとくちに紋付といっても羽織にはいくつか種類があり、中でも「黒紋付」「白紋付」「グレー紋付」の3種類は成人式でよく着用されています。

●黒紋付

紋付袴といえば黒紋付で、凛とした男らしい袴姿は晴れ舞台にぴったりです。

日本の伝統を重んじた和装にしたいのであれば、黒紋付に縞袴が王道でしょう。

●白紋付

シックで落ち着いた黒紋付に比べ、白紋付袴はゴージャスで華やかな印象を演出することから、成人式でも大いに目立つ和装です。

写真撮影での見映えもよく、喜ばしい成人式の席にふさわしいでしょう。

●グレー紋付

灰色というよりも、霞んだ青みがかったグレー調で、知的で爽やかな袴を着たい方におすすめです。

近年では、上記の他にもさまざまな個性豊かな色が増えていますが、成人式という公の場であることを考えれば、スタンダードな色を選ぶのが望ましいです。

また、金髪などの派手な髪色は避け、正装に合った落ち着いた髪色で臨むのがマナーといえるでしょう。

成人式にふさわしい袴の選び方も押さえよう!

成人式の男性の服装である紋付袴は、上半身に羽織る紋付の他にも、「袴」のコーディネートにも注目したいところです。

近年では、個性的で豪華な柄が刺繍された袴も登場し、言葉通りに上下とも絢爛豪華に仕上げている新成人も見かけますが、やはり袴の定番は「縞袴」です。

縞袴は黒や紺、抹茶、グレーといった落ち着いた色が特徴で、定番の黒紋付はもちろん、白紋付やグレー紋付など万能に合わせることができます。

伝統的な黒紋付を選ぶのであれば、縞袴一択といってもよいでしょう。

また、メインの紋付をより引き立てたい場合にも、シンプルな縞袴はおすすめですね。

さらに、中でもぼかしを入れたおしゃれなスタイルも人気が高く、さりげないファッション性をアピールしたい方にはぴったりです。

龍や亀甲紋などの豪華な文様の袴を選びたいのであれば、反対に紋付はよりシンプルにおさえるとバランスがとれるでしょう。

大人として胸を張れる服装で臨もう

今回は、男性が成人式に着用するスーツと紋付袴について詳しくご紹介してきました。

一生に一度の晴れ舞台にどちらを着ていくか悩むところで、男性の魅力あふれるスーツもよいですし、着る機会がない日本の伝統を纏うのもよいですね。

いずれを選んでも一人の大人として胸を張れる服装で臨み、成長した立派な晴れ姿をしっかり見てもらいましょう。