新社会人が最低限習得したいビジネスマナー!NG例もチェック

2022年04月24日

社会人として企業で働くうえでは、仕事を円滑に行うためのビジネスマナーは欠かせません。

特に、これから社会に羽ばたく新社会人にとって、ビジネスマナーは早い段階から身に付けておきたいところでしょう。

とはいえ、ひとくちにビジネスマナーといっても、挨拶から身だしなみ、言葉遣いなど挙げだすとキリがありませんよね。

そこで今回は、社会人として最低限心がけたいビジネスマナーについて、シーン別にNG例も確認しながらご紹介していきます。

そもそもビジネスマナーとは?

社会人になれば、当然のようにビジネスマナーが求められるわけですが、そもそもビジネスマナーとは何でしょうか。

まず、ビジネスマナーとは、気持ち良くスムーズに仕事を進めるための礼儀作法で、同時に相手への配慮や思いやり、そして敬意を示す対人マナーでもあります。

「マナー」なので、確かに厳守すべきルールや規則とは違いますが、ビジネスマナーが身に付いていなければどうでしょうか。

仕事で関わる社内の人間だけでなく、取引先に対して不快感を与え、人間関係に致命的な亀裂が生まれてしまうかもしません。

さらには、業務を進めるうえで多くの支障をきたす可能性もあり、ひいては仕事で不可欠な信用さえも失うリスクがあるでしょう。

つまり、ビジネスマナーとは仕事を円滑に行うための、また良好な人間関係・信頼関係を築くための「潤滑油」であることを肝に銘じておく必要があります。

とはいえ、ビジネスマナーといっても多岐にわたりますから、最低限のマナーをシーン別の事例で押さえておくと良いでしょう。

基本のビジネスマナーは「身だしなみ」!NG事例と好印象な身だしなみとは

では、ここからはシーン別で最低限押さえておきたいビジネスマナーの実例をご紹介していきましょう。

はじめにご紹介する基本のビジネスマナーは、「身だしなみ」です。

第一印象の大きな決め手となる身だしなみは、さまざまな地位や立場の人と接するビジネスシーンにおいて、重要視される要素の一つです。

例えば、髪型が乱れていたり、シワだらけのスーツを着ていたりしたらどう感じるでしょうか。

自己管理ができていない印象はもちろん、仕事に対する緊張感の無さを感じますし、仕事に取り組む姿勢としては首を傾げてしまう身だしなみといえるでしょう。

また、他にもNG事例としては、派手なメイクや奇抜なヘアスタイルなどが挙げられ、仕事に対する意識の欠如が感じられるところです。

反対に、清潔感あふれる整った身だしなみは、相手に対して誠実で気持ちの良い印象を与えますし、「仕事を任せたい」という信用性・信頼性にもつながります。

また、組織としてのイメージアップにもつながりますから、身だしなみがいかにビジネスにおいて重要かが分かりますね。

男女ともに身だしなみは「清潔感」を心がけ、「社会人の心構え=身だしなみ」であると心得ましょう。

コミュニケーションの潤滑油!「挨拶」は基本中の基本

多岐にわたるビジネスマナーにおいて、次に押さえておきたいのは「挨拶」です。

コミュニケーションは「挨拶」に始まり「挨拶」で終わるというように、挨拶は日常生活でもごく当たり前な大前提となる存在ですよね。

特にビジネスの場合、まさに円滑な人間関係を築くための潤滑油であることに加え、身だしなみと同様に第一印象を決める大きな要素にもなるでしょう。

仕事において挨拶をするシチュエーションはさまざまですが、まず基本となる例は「出社時」と「退社時」の挨拶です。

一日の始まりである出社時は、ハキハキと明るく「おはようございます」と挨拶をしましょう。

また、退社時は「お疲れ様でした」と挨拶をし、残って仕事をしている人がいれば「お先に失礼します」と一礼するのがマナーです。

また他にも、取引先の相手には、「いつもお世話になっております」「先日は大変お世話になりました」など、ワンクッション言葉を添えて挨拶をします。

明るい表情と声色で、自分から積極的に挨拶をすることを心がけましょう。

ビジネスマナーで難しい「言葉遣い」!例文から敬語の使い方をチェック

最低限のビジネスマナーとして、次に見ていくのは「言葉遣い」です。

入社したての新入社員にとって、言葉遣いはビジネスマナーの中でも特に壁となる難しさがあることでしょう。

まず会社では、語尾に「ですます」をつける丁寧語が基本ですが、それに加えてシーンに応じて使い分ける「尊敬語」と「謙譲語」があります。

この2つは特に混同する方も多いので、例文を挙げてそれぞれ確認していきましょう。

●尊敬語:相手の行動や存在を立てることで敬意を表すもので、主語は相手

・「お客様が来ます」→「お客様がいらっしゃいます」
・「手元の資料を見てください」→「手元の資料をご覧ください」
・「この件は社長も知っています」→「この件は社長もご存知です」

●謙譲語:自分がへりくだることで相手に敬意を表すもので、主語は自分

・「私がそちらに行きます」→「私がそちらに伺います・参ります」
・「その資料を見ます」→「その資料を拝見します」
・「その件は知っています」→「その件は存じ上げています」

また、間違えやすい敬語の事例としては、「了解しました」という言葉も挙げられます。

正しくは「承知しました」「かしこまりました」なので、恥ずかしい思いをしないためにも、言葉遣いはしっかり覚えておきましょう。

社会人としての心得!「時間厳守」への意識もビジネスマナーに

続いて見ていく最低限押さえたいビジネスマナーは、「時間を守ること」です。

学生時代に寝坊をして講義に遅刻したことがある人もいるかもしれませんが、社会人になると当然そうもいきません。

社会人は組織に所属する人間で、自分が遅刻をすることで同僚や上司、さらには会社に対して迷惑をかけることになります。

つまり、学生時代のように「自分だけの問題」では済まされず、1人の遅れが会社全体の歯車に影響を及ぼすことになるわけです。

また、時間が守れないことは、自分の評価ばかりか、会社の信用問題にもかかわる可能性もあり、例えば取引先との間に致命的な亀裂が生じるきっかけにもなり得るでしょう。

そのため、会社組織に所属する社会人としての自覚として、時間厳守は最低限心得ておくべきビジネスマナーといえます。

遅刻癖がある方は、就職活動の時点から常に10分前行動を心がけたり、余裕を持ってスケジュール調整を行ったりするなど、時間に対する意識をしっかり変えていきましょう。

社会人ならではの「名刺交換」もチェック!NG例から流れを知ろう

最低限押さえておきたいビジネスマナーとして、最後にご紹介するのは「名刺交換」です。

名刺交換は初対面のビジネスパーソンが行う大切な挨拶で、いわばビジネスを始める際の「儀式」ともいえます。

新入社員にとってはなかなか慣れないシーンですが、名刺はお互いに大切なビジネスツールなので、失礼がない渡し方・受け取り方をしなくてはなりません。

では、名刺交換の流れを注意したいNG例も含めて詳しく見ていきましょう。

①名刺の準備

名刺をすぐに取り出せるように、名刺入れを手元に準備しておきます。

②名刺を渡す

目下のほうから先に「社名・部署名・名前」を名乗り、軽くお辞儀をしてから名刺を相手の正面に向けて差し出します。

このとき、目上の人より先に名刺を受け取るのはマナー違反です。

③名刺を受け取る

「頂戴いたします」と言葉を添え、両手で名刺を受け取ります。

このとき、片手で受け取ったり、受け取る際に相手の会社のロゴや氏名の上に指を置いてしまったりするのはNG例です。

④受け取った後の名刺の扱い方

名刺を受け取った後は、すぐにしまわないように、名刺入れの上に名刺を重ねて持ちます。

テーブルがあれば名刺入れの上に重ねたまま置き、打ち合わせや商談が終わるタイミングでしまいます。

受け取った名刺をポケットに入れたり、財布にしまったりするのはNG行為なので注意してください。

また、名刺交換は必ず立った状態で行い、座ったまま行わないようにしましょう。

社会人としての自覚からビジネスマナーにつなげる

社会人として最低限押さえておきたいビジネスマナーの例をご紹介してきました。

業務を円滑に進めるためには、良好な人間関係の潤滑油となるビジネスマナーが欠かせません。

ビジネスマナーを知らないことは、会社の信用やイメージを失うリスクにもつながるので、就職活動の時点から最低限のビジネスマナーは習得しておくようにしましょう。