贈り物のお礼を伝える電話マナー!失礼のない電話のかけ方

2022年07月03日

お祝いや季節の挨拶で贈り物をいただいたとき、電話でお礼を伝える機会もあることでしょう。

しかし、いざ電話でお礼を伝えようと思っても、いつ・どのようなタイミングで、具体的にどのような内容でお礼を言えば良いのか分からないものです。

そこでこの記事では、お礼の電話をかけるときの押さえておきたいマナーや文例について詳しくお話ししていきます。

電話で贈り物のお礼を伝えるケースとは?

季節の挨拶やお祝い、お礼の気持ちを伝える贈答文化は、日本人にとって古くから根付く風習ですよね。

何かの機会に贈り物をいただいた場合、お返しで内祝いを贈ったり、先方に出向いて直接お礼をしたりするなど、礼儀を尽くした「贈」に対する「答」でお返しがされるのが一般的です。

しかし、先方が遠方に住んでいたり、お返しをするまでもなかったりする場合は、電話という手段で気軽にお礼を伝えることもあります。

近年では、お礼のための訪問がかえって相手の負担になること、そしてお返しにキリがないことが考慮され、電話でスマートにお礼を済ますケースが多くなっているようです。

また、電話の他にもはがきや手紙でお礼を伝えたり、さらに間接的かつ手軽な手段としてメールなどが用いられたりするケースも見られます。

ただし、相手によってはメールでは軽すぎたり失礼になったりする場合があるので、基本的にはしっかり電話でお礼をするのが礼節と言えるでしょう。

贈り物のお礼の電話はいつ・どのようなタイミングでかける?

贈り物をいただいた相手にいざお礼を伝える場合、どのようなタイミングで・時間帯で電話をかけたら良いのか悩むところですよね。

まず、タイミングとは、贈り物をいただいてからどれくらい経過した頃合いで電話をするのかということで、これはお礼のマナーとして必ず押さえておきたいポイントです。

一般的に、電話でのお礼は「贈り物が無事に届いたことを知らせる意味」も兼ねるため、いただいた当日、もしくは翌日・翌々日のタイミングで電話をかけるのが望ましいでしょう。

それ以上経過してしまうと、贈った側も無事に届いたか不安になり、余計な心配をさせてしまいます。

したがって、内祝いのお返しを改めてするにしても、届いたらまずは電話でお礼を伝えるようにしましょう。

また、電話をかける時間帯としては、基本的に相手の生活スタイルに合わせるのが望ましいです。

一般的な生活スタイルで考えると、夕食時を避けた「夜」が無難ですが、あまりに遅い時間帯は非常識ですから、20時~21時の間を目安に電話をかけると良いですね。

なお、休日は外出するなどプライベートな時間なので避けたほうが良いでしょう。

贈り物のお礼を電話で伝える!流れと具体的な内容

では次に、贈り物をいただいた相手に電話をかけてからの流れを見ていきましょう。

いざ電話をかけたら頭が真っ白になってしまう方もいると思うので、基本的な会話の流れと内容はメモをしておいても良いですね。

①相手の確認:「◯◯さんのお宅でしょうか」

②挨拶と名乗り:「~でお世話になっている◯◯です」

名前だけでは相手も分かりませんので、関わっている場所や関係性を盛り込みながら名乗りましょう。

③相手の都合を確認:「今少しお時間大丈夫でしょうか」

電話に出ている時点でほとんどの場合は問題ないでしょうが、マナーとして相手の都合を考えて確認する姿勢が必要です。

④お礼を伝える:「この度は素敵なお品を贈ってくださりありがとうございました」

また、お礼だけでなく、いただいた品物の感想なども添えるとより印象も良いでしょう。

⑤結びの挨拶:「暑い日が続いていますが、みなさんお身体に気を付けてお過ごしください。それでは失礼いたします」

以上が大まかな流れになります。

また、やむを得ず夜遅い時間に欠ける場合は、「夜分遅くに恐れ入ります」など一言でいいのでワンクッション添えると印象も良くなりますね。

とはいえ、電話はその場の受け答えですから、あくまで上記は最低限の参考として押さえておくようにしてください。

電話を切る際のマナーにも注意

贈り物をいただいた相手に対し、電話でお礼を伝える具体的な流れを見てきましたが、電話を切る際のマナーにも気を付けたいところです。

まず基本的に、電話は「かけた側が先に切る」というのが望ましいとされています。

これは、例えば相手の家にお邪魔した人が、お礼を伝えておいとまする形と似ていて、用件を全て終えた意思表示とも言えるでしょう。

ただし、相手が目上の立場である場合は、こちらから先に切らずに、相手が切ったのを確認してから切るのが良いですね。

とはいえ、相手もこちらが切るのを待っているかもしれませんから、5秒ほど待って相手が切らなければ、こちらから電話を切りましょう。

また、電話を切る際は、受話器を置いて切るのではなく、電話のフックを静かに押して切るのがマナーです。

受話器を「ガチャン」と乱暴に置いてしまうと、投げつけられたような不快感を与えかねませんし、決して気持ちの良いものではありません。

そのため、最後まで丁寧に相手を気遣った電話の切り方を心がけましょう。

子どもが贈り物をもらったら!本人から直接お礼の電話を入れよう

贈り物のシーンには、入学祝いや誕生日プレゼントといった子どものお祝いに贈られるケースもありますよね。

そのようなとき、ついお礼の電話を親が代わってしてしまいがちですが、直接本人にお礼を伝えさせることが望ましいです。

というのは、やはり贈り物をもらった本人がお礼を言うことに意味があるからです。

また、子どもに贈り物が贈られるケースでは、祖父母や叔父・叔母といった親族であることが多く、可愛い孫・姪・甥から直接お礼の言葉をもらえることは大変嬉しいものです。

特に、遠方に住んでいてなかなか会う機会がない場合は、本人の声が直接聞けるだけでもそれだけで嬉しいお礼になります。

近年では、スマホで手軽にテレビ電話もできますから、子どもの顔を見せながらお礼を伝えるとより喜んでもらえるでしょう。

留守番電話だったときの対応は?

贈り物のお礼を電話で伝えるうえでは、相手が留守だった場合の対応についても押さえておきたいところです。

特に相手がいつも忙しい場合、電話をしてもなかなかつながらなかったり、留守番電話に繋がったりすることが多いでしょう。

そのようなとき、一旦メッセージとして残すのか、それともあらためて電話をかけ直すか悩むところですよね。

直接きちんとお礼を伝えたい方もいるでしょうし、普段留守番電話に馴染みがない方はメッセージを残すことをためらってしまう方もういるかもしれません。

とはいえ、履歴だけでは何か急用があったのかと思わせてしまうので、ひとまず電話の用件だけでも残しておいたほうが望ましいでしょう。

留守番電話にメッセージを残す際は、まずは自分の名前と贈り物をいただいたこと、そしてまたあらためてお礼の電話をすることを簡潔にまとめます。

録音時間が限られているので、手短に必要な要件だけ残すようにしましょう。

相手を気遣ったお礼の電話を

贈り物をいただいた相手にお礼の電話をかけるマナーについて詳しく見てきました。

せっかく電話で感謝の言葉を伝えても、マナーを失したかけ方で相手に不快に思われてしまっては勿体ないことです。

今回の記事を参考に、相手への気遣いを常に意識しながら、電話でしっかりお礼ができるようにしましょう。