七五三の意味は?着物に似合うヘアセットはセルフでもできる
2019年12月31日七五三は子供の成長に感謝する大事な行事ですが、特別な日だからこそ、セルフでヘアセットをしてあげたい親御さんもいることでしょう。
こちらの記事では、3歳と7歳の女の子の七五三にぴったりな、ヘアセットの方法をご紹介します。
一緒に七五三の意味など、基本的なことやマナーについてのお話もするので、参考にしてください。
目次
なぜ七五三をするの?年齢ごとの儀式について
セルフでヘアセットをしていく前に、七五三の意味と由来についてお話ししましょう。
七五三をする意味は、これからも健康に成長することができるようにと祈願するためや、これまでの成長に感謝するために、昔から行われてきた行事です。
3歳・5歳・7歳の七五三で儀式が異なりますので、各儀式の名前と意味について見ていきましょう。
3歳【髪置きの儀】
3歳の七五三で行われる儀式は「髪置の儀」というものです。
昔は、男女を問わず3歳になるまでは髪を剃っていました。
幼い頃に生えてくる「産毛」は、細くて柔らかいですよね。
昔の方は、産毛を剃ることで「太くてコシのある髪に育つ」と信じていたため、そのようにされてきました。
5歳【袴着の儀】
5歳で行われる袴着の儀は、袴を着てこれまでの成長を祝います。
5歳の七五三は男の子が行うようにも思えますが、昔は女の子も行っていた儀式です。
袴着を着た男の子はかっこいいですが、上に着る羽織を身に付けた姿も迫力があります。
羽織の背面に描かれている絵柄にも意味があり、兜は「己を守ってくれる」、龍は昇るということから「昇格する」といわれています。
7歳【帯解きの儀】
7歳までは、しごきや兵児帯といわれるものを締めていましたが、7歳になると一人前として認められるため、本格的な帯を締めるようになります。
七五三の着付けにマナーってあるの?
七五三がどのような意味で行われるのか、お分かりいただけたかと思います。
七五三で着物を着る際は、着付けのマナーがいくつかあるので、そちらについてもお話ししておきましょう。
●7歳の七五三では被布を着ない
3歳の女の子の七五三では、着物の上から「被布」という羽織を着用しますが、7歳になると「帯解きの儀」を行うので、着物の上に被布を着るのは不自然なことです。
●厚化粧はしない
3歳はまだあどけなさが残っている頃なので、厚化粧をしてしまうと可愛らしさが隠れてしまいます。
3歳の七五三では、ほんのりと口紅を付けるだけでもパッとお顔が華やかになります。
7歳の七五三では、チークやアイシャドウなどを付けてみてもよいでしょう。
●衿に注意する
ヘアセットだけでなく、「着付けもセルフで行いたい」と考える親御さんもいるかも知れませんが、着付けるときは衿に注意します。
男の子・女の子を問わず、襟は必ず「右が前」になるようにして重ねます。
左を前にするのは、亡くなった方の装束を着せるときです。
巻き髪が可愛い!3歳の七五三ヘアセット
3歳の子供のヘアセットをセルフでしようと思っても、ぐずってしまうことがあるので、できるだけ簡単に済ませたいものです。
こちらでは、簡単ながら七五三の着物によく合う、巻き髪のハーフアップスタイルをご紹介します。
短時間で完成させることができるので、是非挑戦してみてください。
●巻き髪ハーフアップスタイルのつくり方
【必要なもの】
・ゴム
・コテ
・タオル
・ヘアアクセサリー
・ヘアスプレー
【やり方】
①やけどさせてしまわないようにタオルを肩にかけて、髪の毛全体をコテで巻きます。
巻き方は内巻き・外巻きのどちらでもOKですが、内巻きのほうが可憐なイメージをつくれます。
ミックス巻きにすると無造作にフワッとします。
②全体を巻き終わったら、頭のハチ付近の髪を1つに束ねて、高い位置で結びます。
③全体をエアリーにさせたらヘアスプレーをかけ、ヘアアクセサリーを付ければ完成です。
ヘアアクセサリーは、着物と合う色のものを選ぶといいですね。
セルフでも簡単!ボリューム満点のお団子ヘア
次にご紹介するのは、お団子をつくるためのアイテム「お団子ドーナツ」を使用したヘアセットです。
セルフでも簡単にお団子がつくれるので、七五三のヘアセットに取り入れてみてくださいね。
●お団子ヘアのつくり方
【必要なもの】
・ゴム
・ピン(髪色に合ったもの)
・お団子ドーナツ
・ヘアアクセサリー
・ヘアスプレー
【やり方】
①後頭部の出ているところよりも少し上の位置でポニーテールをつくり、ゴムで結びます。
②お団子ドーナツにポニーテールの毛束を通します。
③ポニーテールの毛束を少しずつ取ったら、お団子ドーナツが隠れるようにかぶせてピンで固定します。
残った毛先はポニーテールの結び目に巻き付けて、ピンで固定してください。
④ヘアスプレーを全体にかけて固定し、ヘアアクセサリーを付けたら完成です。
まるでプロ?凝ったヘアセットもセルフでできちゃう!
「プロがやったように凝ったヘアセットがしたい」という方もいますが、セルフだと難しいこともありますよね。
そんなときは、付け毛を活用してみましょう。
近年の付け毛は、巻き髪やストレートのものだけでなく、三つ編みカチューシャにできるものやリボンの形をしたものもあるので、さまざまなヘアアレンジに挑戦できます。
今回はその中でも、リボンの形をした付け毛を使って、七五三にぴったりなヘアセットをご紹介しましょう。
●リボンを使ったプロ並みのアップヘアのつくり方
【必要なもの】
・ゴム
・ピン
・コテ
・タオル
・リボンの付け毛
・ヘアスプレー
①高い位置でポニーテールをつくります。
位置は、後頭部の出ているところよりも少し上にすると、リボンをしっかり見せることができます。
②肩にタオルをかけてポニーテールの毛束を少しずつ取ったら、コテでミックス巻きにします。
③指で髪を軽く逆立ててフワッとさせたら、ヘアスプレーで固定します。
④ポニーテールの根元にリボンの付け毛を付けて、ピンで固定したら完成です。
セルフでできた!子供のヘアセットも大事だけど親御さんの服装も気を付けよう!
子供の髪をセルフでヘアセットすることが上手にできたら、親御さんの装いを確認しましょう。
まずは母親の装いですが、ジーンズやスウェットのようなカジュアルなものは避けてください。
「母親らしいきちんとした雰囲気」「上品かつ華やか」を意識して選ぶとよいでしょう。
色はベージュやネイビー、ブラックなどの落ち着いたものをおすすめします。
父親はビジネススーツを着るのが一般的ですが、母親が着物を着る場合は、フォーマルスーツを着用してください。
なぜかというと、夫婦間の装いは「格」を考慮する必要があり、父親よりも母親の格が上だと不自然であるためです。
フォーマルスールを着る場合、ワイシャツの色は白を選びますが、ビジネススーツの場合は比較的自由です。
母親がベージュや薄いピンクのフォーマルなワンピースを着ているのならば、父親のワイシャツの色はピンク系にすると夫婦でまとまりをつくれます。
しかし、七五三の主役は子供であるため、あまり目立ちすぎないようにしましょう。
七五三のヘアセットは簡単にできる!
七五三のヘアセットは凝っているように思えますが、セルフで行うこともできるので挑戦してみてはいかがでしょうか。
お団子ドーナツを使うと綺麗なお団子がつくれますし、付け毛のリボンを使うとプロがつくったような素敵なヘアセットが完成します。
子供のヘアセットや着物だけでなく、親御さんの装いのマナーについても記述しているので、参考になさってください。