電車の乗車マナーは大丈夫?快適に利用するための心がけとは

2020年02月02日

鉄道網が発達している地域では、通学や通勤、お出かけでの移動など、毎日多くの人が電車を利用しています。

特に通勤・帰宅ラッシュ時には、電車内がすし詰めの密集空間になるため、より一人一人がマナー意識を持って乗車することが求められます。

誰もが気持ち良く電車を利用できるように、この記事で乗車マナーをしっかりおさらいしておきましょう。

電車のプラットフォームでのマナー違反!歩きスマホには注意

電車の乗車マナーといえば、主に電車内での迷惑行為が注目されがちでしたが、それに加え、近年では乗車時のマナーも大きく問題視されています。

スペースが限られるプラットフォームは常に電車が行き交いし、忙しなく多くの人が歩いています。

そのため、無意識な迷惑行為が思わぬ危険を生む可能性も否定できず、ときとして取り返しのつかない事態が起こる場合もあります。

まずは、そんな乗車時の迷惑行為についていくつか見ていきましょう。

一つ目に見ていくのは、社会問題にもなっている「歩きスマホ」です。

歩きながらスマホを操作する「歩きスマホ」は、改札からプラットフォームまで、誰もが見たことのある光景なのではないでしょうか。

また、自分自身もしばしば歩きスマホをしてしまうという人もいることでしょう。

しかし、歩きスマホは、スマホに集中するあまり周囲への注意が散漫になり、人とぶつかって相手に怪我をさせてしまう恐れがあります。

最悪の場合、自分自身やぶつかった相手がプラットフォームから転落するケースもあることから、決して楽観視できる行為ではありません。

無意識のうちにスマホをいじってしまう人もいるでしょうが、駅構内とプラットフォームでは歩きスマホを控え、しっかり前を見て歩くようにしましょう。

降りる人を待たずに乗車する?乗車時のマナー知らずな迷惑行為!

次に、電車の乗車時に注意したいのが、降りる人を押しのけて乗車することです。

降りる人を待たずに乗り込む行為は、迷惑行為の中でも特に不快に思う人が多く見られます。

実際に、強引に押しのけられた経験がある人もいるのではいないでしょうか。

また、中にはそういった横暴な乗車をしたことがある人もいるかもしれません。

確かに、混雑した電車内だからこそできるだけ早く席に座りたい気持ちになるのは分かります。

しかし、だからと言って周囲を押しのけてでも乗車するのは、大変危険でマナー知らずな行為です。

例えば、降車する人とぶつかって、自分自身が怪我をする可能性もありますし、相手を怪我させてしまうことも考えられます。

乗車する際は、まずは降りる人が優先され、その後に乗り込むのが常識的なマナーです。

また、電車に乗り込む際も、きちんと並んでいた順に乗車するようにしましょう。

気を付けたい電車内の乗車マナー!騒々しいおしゃべりはNG

これまでに駅構内やプラットフォーム、乗車時に気を付けたい迷惑行為をお話ししてきました。

では続いて、電車内での乗車マナーについて詳しく見ていきましょう。

まず、電車内での迷惑行為としてよく挙げられるのが、騒々しいおしゃべりです。

家族旅行で電車を使ったり、友人とのお出かけに利用したりするときは、テンションが上がって思わず声のボリュームまで上がってしまいがちです。

会話をしている本人たちは、そもそも自分たちの声が騒々しいとは思っておらず、周囲の迷惑になっていることに気付いていない場合がほとんどです。

また、騒々しいとみなすレベルは、一個人や混雑状況によって変わってくることもあり、鉄道各社で対策をとりづらいのが実情です。

したがって、まずは会話するにも自分がどのくらいのボリュームで話しているのかを自覚し、常に周囲に配慮した声でおしゃべりをするようにしましょう。

それに加え、子どものはしゃぎまわりも迷惑行為の一つです。

子どもを連れている場合は、子どもの動きにもよく注意し、周囲の迷惑にならないように心がけることがマナーです。

無配慮な座り方は迷惑行為!人を思いやった乗車マナーを

乗車マナーに関する電車内の迷惑行為には、配慮の欠けた座席の座り方も挙げられます。

特に、電車内が混みあった際、座席に座ることができるのは限られた人だけですから、自分のことしか考えないような座り方はマナー違反です。

では、迷惑行為に該当する座席の座り方を以下で見ていきましょう。

・二人分の座席に一人で座る
・足を広げて座る
・足を組んだり前に伸ばして座る
・荷物を自分の隣に置く

上記のような迷惑行為は、意外と電車内で見ることが多いです。

一人で二人分のスペースを使うことのないように、しっかり詰めて座ることを心がけましょう。

また、子どもを連れている場合、靴を履いたまま座席にのぼらせる行為もよく見かけるマナー違反です。

座席はたくさんの人が座って使うものですから、手間であっても必ず靴を脱がせてからのぼらせてください。

電車内ではスマホをマナーモードに!音漏れにも注意

騒々しいおしゃべりや座席の無配慮な座り方に加えて、注意したいのはスマホの着信音です。

電車内でのアナウンスにもあるように、電車内ではスマホをマナーモードに設定することが常識的な乗車マナーです。

にもかかわらず、スマホの着信音が鳴る光景は珍しくなく、中には着信があったら構わず電話に出てしまう人もいます。

前述した騒々しいおしゃべりなどの迷惑行為のように、電車内では「音」に関して不快に思う人が多いこともあり、自ら発する音には敏感になる必要があります。

したがって、電車内でのスマホは必ずマナーモードに設定し、着信があっても応答せずにあとでかけ直すか、メールなどで電車内にいることを伝えるのが良いでしょう。

また、スマホの着信音の他にも、ヘッドホンやイヤホンからの音漏れも迷惑行為に該当します。

音楽を聴く習慣がある人の中には、大音量で聴くことで音楽の世界に浸れる人もいるでしょう。

しかし、周囲にとっては漏れてくる音を不快に感じるもので、電車内という空間ならなおさら気持ちの良いものではありません。

また、イヤホンの場合、音を小さくしていても、大きさが耳に合っていなければ知らぬ間に音漏れをしているケースもあります。

一度イヤホンの大きさを見直し、自分の耳に合ったサイズを使うようにしましょう。

優先席をめぐる「座るか否か」の議論とは

これまでに、電車内での迷惑行為から守るべきマナーについて詳しくお話ししてきました。

最後に、優先席に関するよくある疑問についてお話ししていきましょう。

電車内の優先席では、高齢者や障害者、妊婦さんなどが優先して使用することができますが、しばしば起こる議論として、「優先席が空いていた場合に座るか否か」というものがあります。

例えば、電車内が混雑している中、優先席だけぽっかり空いている光景は珍しくないでしょう。

しかし、優先席は、あくまでも優先的に対象者が座る席であるため、空いている場合は健常者が座っても問題ありません。

むしろ、混雑時に空いている場合は臨機応変に座ったほうが、電車内の息苦しさも緩和されるはずですし賢明です。

確かに、優先席は座りにくいかもしれませんが、優先されるべき人が乗車してきたときに積極的に譲ることができれば問題ないでしょう。

一人一人がマナーを意識しよう

公共交通機関である電車内では、一人一人がマナーを守ってこそ快適な空間をつくることができます。

無意識にしているかもしれない迷惑行為を見直し、常に周りを思いやる心がけを意識してください。

周囲への配慮を優先して、気持ち良く毎日の電車を利用していきましょう。